iPS細胞でひざ軟骨再生 臨床研究 国の部会で了承

iPS細胞でひざ軟骨再生 臨床研究 国の部会で了承
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iPS細胞から作り出した軟骨の組織をひざ関節の軟骨が損傷した患者に移植する京都大学の臨床研究が、国の部会で了承されました。iPS細胞を使って実際の患者に移植する研究計画が認められたのは、今回で7例目となります。
24日に行われた厚生労働省の部会で了承されたのは、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授らのグループが計画している臨床研究です。

計画では、ヒトのiPS細胞から作り出した軟骨の組織をスポーツや事故などでひざの関節の軟骨が損傷した患者4人に移植し、1年かけて安全性を確認するほか、有効性についても調べるということです。

部会では、研究を行う態勢が整っているかや、患者に手術の内容を説明する文書で移植した細胞が腫瘍化するなどのリスクについて分かりやすく記載されているかなどが審議され、いずれも問題が無いとして臨床研究の実施を了承しました。

ひざの関節にある軟骨組織は傷ついてもほとんど再生せず、現在は別の関節から軟骨の組織を手術で取り出して移植する治療が行われていますが、患者の負担が大きいことが課題になっていて、iPS細胞を使った再生医療が実現すれば患者の負担が減ると期待されています。

iPS細胞を使って実際の患者に移植する研究計画が認められたのは、目の病気や心臓病、パーキンソン病などに続いて今回が7例目です。

妻木教授「いよいよスタート地点に」

臨床研究が了承されたことを受けて、妻木教授らのグループが記者会見を開きました。

妻木教授は「いよいよスタート地点に立つことができた。iPS細胞を使えば、欠損した軟骨の範囲が広くても治療できるようになる見込みがある。いずれはより多くの関節の症状に適用できるように形を持った軟骨を作れるようにしたい」と話していました。