WHOが“致死率3%程度” 専門家「今後 注意が必要」

WHOが“致死率3%程度” 専門家「今後 注意が必要」
中国で感染が拡大する新型コロナウイルスによるとみられる肺炎についてWHO=世界保健機関は現時点で患者1人から感染が2人前後に広がっているとみられることや致死率は3%程度だと示しました。専門家は現時点では感染力や致死率は高くはないが、今後、ウイルスが変化するおそれがあり注意が必要だとしています。
WHOは23日、新型コロナウイルスについて、患者1人から何人に広がるか感染力を調べると、現時点で、1.4人から2.5人に広がっているとする推定値を示しました。

また、症状が重いのは、感染者の4人に1人で、多くは比較的症状が軽いことや致死率が3%程度とみられることを明らかにしました。

このほか、中国からの報告として、武漢ではヒトからヒトに次々に感染して、「4次感染」が起きているとしています。

こうした状況について、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「致死率がおよそ10%とされるSARSなどと比べると低いが過少に見積もってはいけない。感染が続けばウイルスの性質が変化する可能性もあり、注意が必要だ」と指摘しました。

また、東北大学の押谷仁教授は「今のところ、致死率はSARSより低いが、感染者が多くなると、亡くなる人が増える。さらに、多くの人に感染を広げる『スーパー・スプレッダー』と呼ばれる患者が現れ、大規模な流行が起きないとも限らず、油断すべきではない」と話しています。

そして、今回、WHOが現時点で「緊急事態にあたらない」としたことについて、岡部所長は「緊急事態の宣言は感染拡大を食い止める手段として非常に有効だが、同時に社会不安も引き起こすので、判断は妥当だった」とした一方、押谷教授は「緊急事態は本来、国際社会に感染症が広がるリスクを踏まえて出すもので、すでに宣言すべき状況だと思う」と述べました。