新型ウイルス肺炎 中国で死者18人に 春節控え厳重警戒

新型ウイルス肺炎 中国で死者18人に 春節控え厳重警戒
中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の患者は湖北省の武漢を中心にほぼ全土に広がっていて、死亡した人の数は18人となりました。中国は24日から旧正月「春節」の大型連休に入り、人の移動が急増するなか、中国全土で感染の拡大を防ごうと厳重な警戒が続いています。
中国の保健当局によりますと新型のコロナウイルスの感染が確認された肺炎の患者は最も深刻な湖北省の武漢を中心に、中国のほぼ全土にわたる25の省や市などで合わせて571人に上っています。

また北京に隣接する河北省の保健当局は省内に住む80歳の男性1人が死亡したことを明らかにし、すでに発表されている湖北省の17人と合わせると死亡した人の数は18人となりました。

武漢では23日から現地を離れる航空便や鉄道の運行が停止されたほか、市内のバスや地下鉄などの公共交通機関が運休になり、街が事実上、封鎖された状態となっています。

さらに湖北省では武漢以外にも複数の市で、バスや鉄道などの運行を停止する措置を取り対策を強化しています。

中国では旧正月の「春節」を25日に控えて24日から一週間の連休に入り、多くの人が帰省などで移動するため、各地の駅や空港では乗客の体温検査を徹底するなど厳重な警戒が続いています。

また多くの人が集まるイベントなどをとりやめる動きも相次いでいて、北京では代表的な観光地の「故宮」を当面、閉館にしたり、春節に合わせて行われる恒例の縁日も中止になっています。

しかし春節で人の移動が急増する中、感染の拡大をどこまで抑え込むことができるかは不透明な情勢です。

米CDC 武漢への渡航 注意喚起 最高レベルに引き上げ

中国で新型のコロナウイルスへの感染が拡大していることを受け、アメリカのCDC=疾病対策センターは23日、中国・湖北省の武漢への渡航に関する注意喚起のレベルを3段階のうち最も高いレベルに引き上げました。CDCは中国を訪れる人に対し、不要不急の武漢への旅行は避けるよう呼びかけています。

日本では関係閣僚会議で今後の対応を協議

中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスが原因とみられる肺炎が相次いでいることを受けて、政府は24日午前、安倍総理大臣や加藤厚生労働大臣らが出席する関係閣僚会議を開いて、今後の対応を協議することにしています。