新型ウイルス肺炎 日本の専門家「感染力強くないが注意必要」

新型ウイルス肺炎 日本の専門家「感染力強くないが注意必要」
新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎について、中国の専門家がヒトからヒトへの感染や医療関係者への感染が確認されたとする見方を示したことを受け、海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「今のところ、感染力はそれほど強くはないと考えられるが、十分に注意する必要がある」と指摘しました。
濱田教授は、新型のコロナウイルスの感染力について、「医療関係者は手当てのため、患者に何度も接触する、濃厚接触するうちに感染したと考えられる。1人の患者から2人以上に広がるとされるインフルエンザやSARSと比べると、今回の新型コロナウイルスは1人の患者から広がるのは1人程度とみられ、感染力はそれほど強くないとみられる」とする認識を示しました。

その一方で、ウイルスの遺伝子が変異する可能性はあるとして、「今後、多くの人に感染するように変化するおそれもあるので、十分に注意が必要だ」と話しています。

また、一般の人が注意すべき点について「今のところ、手洗いや、人混みを避けてマスクを着けるなど、一般的な感染症の予防対策を徹底すれば過度に恐れる必要はない。ただ、状況が刻々と変わっており、今後出される情報に注意しながら冷静に対処してほしい」と話しています。

国内の状況は

中国で拡大する新型のコロナウイルスが原因とみられる肺炎。

日本国内では今月15日に神奈川県の男性の感染が確認されて以降、新たな患者は出ていません。

厚生労働省は手洗いや、せきエチケットなど通常の感染対策を行うことが重要だと呼びかけています。

日本国内では、神奈川県に住む中国籍の30代の男性が、湖北省武漢から帰国したあとの今月15日、新型コロナウイルスに感染していることが分かりました。

男性は事務職で、外出する際はマスクを着用していたということで、すでに症状が回復して退院し、家族や医療関係者への感染は確認されていないということです。

厚生労働省は、神奈川県の男性や韓国で確認された感染者と接触した合わせて41人について、健康状態を継続的に確認していますが、新たな感染者や体調不良を訴える人は出ていないということです。

こうしたことから神奈川県の男性の周りで感染が拡大する可能性は低いとしています。

厚生労働省は、航空会社に対し、武漢や上海からの帰国者に機内アナウンスで注意を呼びかけるよう協力を求めています。

そして、武漢から帰国した人でせきや発熱などの症状がある場合はマスクを着用し、渡航歴を医療機関に事前に伝えたうえで、速やかに受診するよう呼びかけています。