断水中止 「混乱与えた」市長陳謝 和歌山

断水中止 「混乱与えた」市長陳謝 和歌山
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和歌山市は、水道管の修繕のため3日間にわたって広い範囲で断水するとしていましたが、工事の結果、断水は行わずに済みました。断水の計画で市民生活に影響が出たことについて、尾花正啓市長は「混乱を与えて申し訳なかった」と陳謝しました。
和歌山市では、国道の地下にある水道管の修繕工事のため、19日夜10時から3日間にわたって市内の5分の1にあたる、およそ3万5000戸で断水するとしていました。

しかし、実際に工事をしたところ漏水は、当初想定していた太い幹線部分ではなく、直径15センチの細い部分だったことが分かり、すぐに修繕した結果、断水する必要がなくなったということです。

尾花正啓市長は20日、午前9時から対策会議を開いたあと記者会見を開き「住民に混乱を与え、店舗が休業するなど経済活動にも大きな影響を与えてしまった。迷惑をかけて申し訳なかった」と陳謝しました。

そのうえで断水計画や広報の方法に反省する点があったとして今後、検証する考えを示しました。

市によりますと、断水が予定されていた地域では「水道から濁った水が出ている」という情報が寄せられているということです。

市は、20日中に復旧できる見通しだとしていますが、当初の予定どおり午前中から市内30か所に給水所を設けて対応にあたっています。

漏水の水道管は行き止まりの「不明管」

和歌山市によりますと今回、漏水していた水道管は、当初、想定していた直径が80センチある基幹部分の水道管ではなく、そこから枝分かれした直径15センチの細い水道管でした。

これは、途中で行き止まりになり、どこにもつながっていない「不明管」と呼ばれる水道管です。

基幹部分の水道管が設置された昭和37年ごろに一緒に埋められたとみられていますが、今は使用されておらず、市では、記録が残っていないため何のために設置されたのかわからないとしています。

この不明管の先端部分はふたで覆ってありますが、このふたが何らかの理由で外れて水が漏れていたということで、市では不明管についていたバルブを閉め水を止めたということです。

市民は

和歌山市内の高校に通う女子学生は「きのうの午後7時ごろから濁った水が出るようになり、お風呂も濁った水で済ませました。うちは一時、水が出なくなってトイレが困りました」と話していました。

また、70代の女性は「お風呂やバケツに水を3日分ためるなどして断水に備えていました。断水中止を知らなかったので、けさも蓄えた水で顔を洗いました。徐々に、断水がなくなったと聞いて安心しています」と話していました。

給水所では

断水が予定されていた地域の住民からは「水道から濁った水が出ている」という情報が寄せられているということで、市内の小中学校や公園など、30か所には予定どおり午前中から給水所が設けられました。

このうち、市の中心部にある大新小学校では、給水に訪れる人はいませんでしたが地元の住民が様子を見に来て、市の職員の説明を聞いていました。

近くに住む76歳の女性は「念のために給水所の様子を見に来ました。まだ水が濁っているかもしれないので、午前中は水道は使いません。3日間も断水する計画ならば、市には、もっと早く広報してほしかった」と話していました。