新型コロナウイルス 遺伝子の型「SARS」と類似

新型コロナウイルス 遺伝子の型「SARS」と類似
中国内陸部の湖北省武漢で検出され、国内でも確認された新型コロナウイルスについて、遺伝子の型が2003年に中国やアジア各地で広がった新型肺炎「SARS」のウイルスと似ている点が多いことが分かりました。専門家は現時点ではSARSより感染力や病原性は低いとみられるものの、今後、ヒトからヒトへ感染しやすいよう遺伝子が変化しないか監視する必要があると指摘しています。
中国・武漢では先月以降、肺炎の患者から新型のコロナウイルスが検出され、国内でも武漢から帰国した30代の中国籍の男性で同じウイルスへの感染が確認されました。

このウイルスについて、アメリカなどの研究者はWHO=世界保健機関などが公表した遺伝子の配列を分析し、SARSなどと同じ「ベータコロナウイルス」の一種だとする見解をツイッターで示しました。

また、ヨーロッパ疾病対策センターもSARSのウイルスと似ているという見解を示し、イギリスの研究者はSARSのもととなったコウモリが持つウイルスに遺伝子配列の89%が一致しているとしています。

海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「遺伝子はSARSに似ていると言えるが現時点では感染力や病原性は低い」としています。

そのうえで、「SARSも最初はヒトからヒトへの感染は限定的だったのが、ウイルスが効率的かつ持続的に感染するように変化したと考えられている。今回のウイルスについて過度に恐れる必要はないが、今後、どのように変化するのか注意深く監視する必要がある」と指摘しています。