根室の漁船 新ルール周知不十分で連行か

根室の漁船 新ルール周知不十分で連行か
15日、北方領土周辺の海域で北海道根室市の漁船がロシア当局に連行された問題で、船内で漁獲物の加工を認めないとする新しいルールが漁業者に十分に伝わらず、連行につながった可能性があることが分かりました。
15日午後、根室市の歯舞漁協所属のマダラ底はえなわ漁船「第68翔洋丸」が、歯舞群島周辺の海域でロシア国境警備局の検査を受け、国後島に連行されました。

国境警備局は「申告されていない漁獲物が見つかった」として船長などから詳しい聴取を始めたことを明らかにしました。

一方、漁船の船長から連絡を受けた関係者によりますと、頭の部分を切り落としたカレイを見た当局者から「船での加工はことしから禁止されている」と指摘されたということです。

北海道によりますと、日ロ間で操業条件を決める交渉の結果、ことしから船内でカレイを含めた多くの漁獲物の加工が認められなくなったということです。

漁船と同じはえなわ漁を行う根室市の漁業者(29)は「そんな話は初めて聞いた」と話していて、新しいルールが漁業者に十分に伝わっていなかった可能性があることが分かりました。

道は16日午後、根室漁協で関係者を集めて操業ルールを徹底する緊急の指導会議を開く予定です。

官房長官「6人の健康状態に問題ない」

菅官房長官は16日午前の記者会見で、「現時点で6人の健康状態に問題はないということだ。政府としては、人道的観点からも乗組員および船体が早期に帰港できるよう、ロシア側に引き続きしっかり働きかけを行っていきたい」と述べました。

一方、ロシアとの平和条約交渉への影響について、菅官房長官は「領土問題を解決して平和条約を締結することが政府の基本方針であり、引き続き、粘り強く対応していきたい」と述べました。