ユース五輪 アイスホッケー混合 佐藤礼那のチームが銀

ローザンヌユースオリンピックは15日、国や地域を越えた選手たちが混合チームを組んで対戦する3人制アイスホッケーの決勝が行われ、女子では日本から出場した佐藤礼那選手のチームが銀メダルでした。
ユースオリンピックでは国や地域を越えて同世代の選手たちどうしの交流を深めることを目的にさまざまな競技で混合チームによる試合やレースが行われていて、大会7日目の15日は3人制アイスホッケーで男女の決勝が行われました。

3人制アイスホッケーは通常のアイスホッケーの半分の大きさのリンクで行われるため、得点の機会が多く、1チーム13人の選手たちがめまぐるしく入れ代わるためスピーディーな展開が特徴です。

女子の決勝に出場した佐藤選手は積極的にゴールを狙ったり、守備で体を張ったりして随所に見せ場を作りましたが、チームは1対6で敗れて銀メダルでした。

試合のあとは涙を流しながら「金メダルを獲得できず悔しい」と話していていた佐藤選手でしたが、ほかの国や地域の選手と一緒に1つのチームとして戦ったことについて、「中国やイタリアの選手などと友情を深めることができたし、レベルの高い選手から技術を学ぶこともできてとてもいい経験になった。ユースオリンピックでの経験を糧に次はオリンピック出場を目指したい」と話していました。

国や地域を越え1つのチームで戦う

国や地域を越えて選手どうしが手を携え1つのチームで共に戦う。

ユースオリンピックならではのその取り組みは「近代オリンピックの父」と呼ばれるフランスのクーベルタン男爵の理念を体現したものの1つです。

クーベルタン男爵のことばです。「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍などさまざまな差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」。

このことばに基づいてIOC=国際オリンピック委員会では若いアスリートどうしの交流を深める機会を増やすためにユースオリンピックのそれぞれの競技に混合チームで行う種目を設けています。

今回のローザンヌユースオリンピックでは、新たに採用された3人制のアイスホッケーが混合チームで行われました。

出場する選手たちは、大会の開幕前に実施される専門の選考委員による2日間のセレクションを通して実力を見極められたうえで、国や地域が原則ばらばらになるようにチーム分けされます。

そして、合流してわずかな期間で選手たちどうしが話し合い練習やミーティングを行い試合に備えるのです。

今大会、銀メダルを獲得したチームのメンバーに日本選手がいました。

佐藤礼那選手は、北海道の中学校に通う2年生です。

合流したチーム内のやり取りは、ほぼすべて英語だったため、なんとか意思疎通を図ろうとスマートフォンを使って翻訳したり、身ぶり手ぶりで自分の考えを伝えたり試行錯誤したと言います。

そんな時間を共に過ごしたチームメートと勝ち進んだ決勝で敗れ悔し涙を流した佐藤選手は、今回の経験を今後の競技人生に生かしたいと感じています。

「日本でプレーするだけでは経験できないことをたくさん学ぶことができた。特に同世代の世界トップレベルの選手のプレーを間近で見ることができたのは本当に貴重な経験だった」。

若きアスリートたちはユースオリンピックを通して国や地域を越えて互いを理解しようと努力し、そして、その姿に刺激を受けながら成長していきます。