サッカーU23アジア選手権 日本は2敗1引き分けで大会終える

サッカーU23アジア選手権 日本は2敗1引き分けで大会終える
サッカー男子の東京オリンピック世代の日本代表は、タイで開かれている23歳以下のアジア選手権の1次リーグ最後の第3戦でカタールに1対1で引き分け、通算成績を2敗1引き分けとして大会を終えました。
日本は1次リーグ2連敗ですでに敗退が決まっていて、15日、最後の第3戦でカタールと対戦しました。

第2戦から先発メンバーを6人入れ替えた日本は、前半から積極的に攻め込みましたがゴールを決めきることができず、前半終了間際には守備的ミッドフィルダーの田中碧選手が反則で退場となり1人少ない状況で戦うことになりました。

それでも後半27分には食野亮太郎選手のパスをゴール前で受けた小川航基選手が右足でシュートを決めて今大会初めての先制点をあげました。
しかし直後に後半から出場した齊藤未月選手がペナルティーエリア内で反則をとられ、ペナルティーキックで同点に追いつかれました。
日本はカタールと1対1で引き分け、通算成績を2敗1引き分けとして大会を終えました。

東京オリンピック世代の日本代表はこのあと3月下旬に国内で強化試合2試合を行うことになっていて南アフリカ、コートジボワールのアフリカ勢と対戦します。

森保監督「東京五輪本番で結果を出せるように」

日本代表の森保一監督は試合を振り返り、「選手たちは前半から多くのチャンスを作って積極的に攻めようという姿勢、しっかり戦っていこうという気持ちを見せてくれた。前半終了間際に1人少なくなったことで意地を見せた。苦しい戦いの中でも、選手たちは必死に勝利を届けようと粘り強く戦う姿勢を表現してくれた」と評価しました。

そのうえで、2敗1引き分けに終わった今回の結果について「しっかり反省しなければいけないが、過去は変えられない。ここから成長するためにこの大会の経験を生かしたい。東京オリンピックまで時間が限られていることは最初からわかっている。その都度ベストを尽くしていけば大きな成果につながる。今回は残念な結果だが、東京オリンピック本番で結果を出せるように積み上げていきたい」と話しました。

また、試合後の記者会見では「選手たちは最後まで試合を見てくださる方に戦う姿勢を届けたいという思いやプライド、意地を見せて勝とうとやってくれたと思う」と話しました。

そして、初めての1次リーグ敗退という結果を受けて自身の進退を聞かれると「チームの積み上げに関しては確実にできていると思う。もちろん、今回の結果については私の責任があるが、その責任は、この先に選手とチームをさらに成長させること、東京オリンピックで結果を出すことで責任を果たしていきたい」と話しました。

小川「このままではいけない」

小川航基選手は先制点の場面について「ゴール前に引いてくる相手にはミドルシュートなど大胆なシュートが大事になる。あれはいいシーンだった」と振り返りました。

そのうえで、「退場で1人少なくなったことは関係なく、悔しい気持ちでいっぱい。このままではいけないし、正直、こんなにも力がなかったのかと感じる。相手の勝負に対する気持ちや球際の部分は日本はもっと学ばなければいけない」と話しました。

食野「3試合で1得点は寂しいし実力不足」

1次リーグの3試合すべてに先発出場した食野亮太郎選手は「3試合で1得点は寂しいし、実力不足。前線の選手は“結果を残してなんぼ”のポジションなので、オリンピック本番に向けて生き残りをかけたサバイバルという点では自分の力が足りなかった。何が何でも勝つと気持ちを込めて戦ったが、点を取れなかったのが一番悔しい。チームに帰って成長しなければいけない」と悔しそうに話しました。

その上で「逆境に置かれたときこそ真価が問われる時だと思って最後まで全員が全力で取り組んだことは成長につながる。この悔しい気持ちを何もなかったままで終わらせずにキャリアの上で成長する糧にしたい」と話しました。

田中「危機感持ってレベルアップしたい」

守備的ミッドフィルダーの田中駿汰選手は「ここまで2連敗とふがいない結果で第3戦は何としても勝とうと臨んだが結果を出せなくて申し訳ない。退場者が出てからのほうが全員が1人分多く走ろうという運動量を見せていて、その運動量を前半から出せれば結果は違った。アジアで勝てなければオリンピックで金メダルは取れない。危機感を持ってレベルアップしたい。この3試合を次に生かして、しっかり気持ちを切り替えてやっていきたい」と話しました。

相馬「1試合も勝てず力不足感じる」

ミッドフィルダーの相馬勇紀選手は「日本のエンブレムを背負っている中で1試合も勝てず、力不足を感じる。特に3試合すべてでVAR=ビデオ・アシスタント・レフェリーで失点している点は改めて考え直さなければいけない。ただ、攻撃の部分では1.5列目のシャドーの選手と連係が取れてきたし、クロスボールも味方に合ってきた。得点につながるように課題を明確にして次につなげたい」と大会を振り返りました。

そのうえで今後に向け、「クロスボールを確実に得点につなげ、シュートチャンスであればみずから狙うなど自分の特長を伸ばしたい。今大会1試合も勝てなかったのに何を言っているんだと思われるかもしれないが、金メダルに向けて逆算して1日1日を戦いたい」と意気込みました。

杉岡「結果がすべての世界」

この試合でゲームキャプテンを務めた杉岡大暉選手は「いくら10人になったとは言え勝ちきりたかったし、何が何でも勝たなければいけなかった。きょうの戦い方は1人退場したからこその戦い方。11人でやっていたとしたら点は取りきれていなかった。戦う姿勢は見せることができたかもしれないが、結果がすべての世界なので1次リーグで1勝もできなかったことをしっかり受け入れなければいけない」と話しました。

そのうえで、今後に向けて「この結果は悔しいし、絶対に忘れない。ここで経験したことはこの23人しかわからない。それぞれが反省してまたチャンスがある選手は半年間、危機感をしっかり持ち続けてオリンピック本番までに準備しなければいけない」と話しました。

大迫「結果は強くこだわらないといけない」

ゴールキーパーの大迫敬介選手は「難しい試合展開だったが一体感を持って勝とうという気持ちがあらわれた試合だった。先制点を守りきれず悔しい」と試合を振り返りました。

そのうえで「1次リーグの3試合すべてでペナルティーキックがあったが1本は防ぎたかった。まずはペナルティーエリアの中に入らせないように守備を見直さないといけない。ゴールキーパーとしてふがいないし、責任を感じている。チームを勝利に導けるようにならないといけない。まずは結果にこだわらないといけないと痛いほど感じた。内容で圧倒しても失点してしまえば負けは負け。内容も大事だが結果は強くこだわらないといけない」と話しました。