米「国連決議に違反し労働者を派遣」北朝鮮の貿易会社など制裁

米「国連決議に違反し労働者を派遣」北朝鮮の貿易会社など制裁
アメリカ政府は、北朝鮮が国連の決議に違反して労働者を海外に派遣し外貨を不当に得ているとして、北朝鮮の貿易会社などに制裁を科すと発表しました。
アメリカのムニューシン財務長官は14日声明を発表し、「北朝鮮が国連の決議に違反して労働者を海外に派遣し違法に収入を得ている」と指摘しました。

そのうえで、労働者の海外派遣に関わっている北朝鮮の貿易会社と中国にある労働者の受け入れ団体の2つの組織を、アメリカの制裁の対象に加えたと明らかにしました。

海外で働く北朝鮮の労働者をめぐっては、国連で先月22日までに本国に送還する制裁決議を採択していますが、北朝鮮と結び付きの強い中国とロシアは、最近、国民生活に深刻な影響があると主張して、労働者の送還に応じない姿勢を鮮明にし始めていて、両国には、今も北朝鮮労働者がとどまっています。

アメリカとしては独自制裁を発動させることで中国とロシアをけん制するとともに、国際社会に対して中国とロシアに同調せず国連の制裁決議を履行するよう釘を刺すねらいです。

さらに、北朝鮮に対してはトランプ大統領が誕生日を迎えたキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に親書を送る一方で制裁を発動する硬軟織り交ぜた手法で、非核化に向けた具体的な措置を取るよう促すねらいがあるものとみられます。