既婚男性でも司祭に 見直し検討に前の教皇が反対表明

既婚男性でも司祭に 見直し検討に前の教皇が反対表明
ローマ・カトリック教会が、南米アマゾンでミサを行う司祭が不足していることを受け、既婚男性でも司祭になれるよう見直しを検討していることについて、退位した前の教皇が反対意見を表明し、物議を醸しています。
南米アマゾンでは司祭の数が足りず、信者がミサや洗礼を受けられないケースがあると指摘されていて、バチカンの司教会議は去年10月にまとめた報告書の中で、司祭になれるのは独身の男性のみとしてきた決まりを見直して、この地域に限って司祭を補佐する「助祭」であれば、既婚の男性でも司祭になれるよう提案しました。

現在、フランシスコ教皇が承認するかどうか検討を進めています。

これについて前の教皇のベネディクト16世が、15日に発売される著書の中で、反対する意見を表明していることをフランスの新聞が報じました。

前教皇は司祭が独身であることは「非常に重要だ」としたうえで、「結婚と司祭という召命を両方同時に実現するのは難しい」と述べているということです。

前教皇は、2013年にローマ教皇として600年ぶりに生前退位した際「新しい教皇に無条件で従う」としていて、反対意見の表明はこの方針に反するのではないかと物議を醸しています。

前教皇は、カトリック教会の伝統を重んじる、保守派の聖職者として知られる一方、フランシスコ教皇は改革派とされていて、伝統の変更に関わる判断をめぐり、教会内の葛藤が続いているものとみられます。