イラン 旅客機撃墜で国民の不信感強まる 体制側は警戒強化

イラン 旅客機撃墜で国民の不信感強まる 体制側は警戒強化
イランで国民の指導部への反発がおさまりません。多くの犠牲者を出したウクライナの旅客機の撃墜を隠蔽しようとしたとして不信感が強まっていて、体制側が警戒を強めています。
イランではアメリカとの軍事的な緊張が高まっていた今月8日、首都テヘラン近郊でウクライナ国際航空の旅客機が墜落して乗客乗員176人全員が死亡しました。

イラン軍は欧米各国が撃墜を指摘するなか、11日、誤って撃墜したことを認めましたが、国民の間からは死者に多くのイラン人が含まれていたうえ、指導部が当初、撃墜を隠蔽しようとしたとして反発の声があがり、各地で抗議デモが起きました。

デモは13日も散発的に続いているとみられ、テヘラン中心部では武装した警察官も配置されて厳重な警備態勢が敷かれたほか、一部ではインターネットが通じなくなり、当局が情報統制に乗り出したとみられています。

インターネット上では、デモ隊への銃撃でけが人が出たという情報が出回りましたが、テヘランの警察は「自制的な対応をとっており、発砲していない」とコメントし、反発の広がりに神経をとがらせている様子をうかがわせています。

イランでは去年11月、ガソリン価格の値上げをきっかけに全土で抗議デモが起きて多数の死傷者が出ていて、国民の反発がおさまらないなか、体制側は批判の高まりに警戒を強めています。