オマーン新国王「平和共存目指す」 外交路線引き継ぐ考え示す

オマーン新国王「平和共存目指す」 外交路線引き継ぐ考え示す
中東のオマーンで、前の国王の死去を受け、新たに選ばれたハイサム新国王は「平和共存を目指す」と演説し、イランなどとの対立が続くアラブ諸国で、中立的な立場を保ってきた独自の外交路線を引き継ぐ考えを示しました。
オマーンでは、半世紀近く絶対的な権力を維持してきたカブース国王が死去したことを受け、11日、後継者として、いとこのハイサム遺産文化相が新たな国王に選ばれました。

ハイサム新国王は、国営テレビで演説し、「平和共存と国際協調に基づく外交を維持する」と述べ、前国王が進めた外交路線を引き継ぐ考えを示しました。

オマーンは、ほかのアラブ湾岸諸国がペルシャ湾の対岸のイランを脅威と見なす中、それとは一線を画して、中立的な立場からイランとも良好な関係を保ち、イラン核合意では当時のアメリカのオバマ政権との間で交渉の調整役を担ったとされています。

また、アラブ諸国と対立するイスラエルについても、ネタニヤフ首相の異例の極秘訪問を受け入れ、パレスチナ問題をはじめ地域の安定化に向けて意見を交わして存在感を発揮してきました。

中東では、イランとサウジアラビアなどのアラブ湾岸諸国の間の緊張が続いていて、ハイサム新国王が、今後も貴重な橋渡し役として行動することが期待されています。