ボーイング社員 事故機の安全性不十分を事前に認識 文書で判明

ボーイング社員 事故機の安全性不十分を事前に認識 文書で判明
2度の墜落事故を起こし運航が停止されているアメリカの航空機大手ボーイング社の737MAXについて、事故の前、社員が安全性が十分ではないと認識していたことなどが、社員のやり取りを記した文書から明らかになりました。
ボーイング社は737MAXが2度の墜落事故を起こしたことを受けて、開発段階だった2013年からおととしまでの社内のメールの内容などが記された文書を先月、アメリカ議会に提出しました。

欧米メディアによりますとこの中で、おととし、最初の墜落事故が起こる前に社員どうしが、「君はこの飛行機に家族を乗せるか?自分は乗せない」とやり取りしていたほか、パイロットが別の社員に、「去年、私がした隠蔽行為はまだ神に許されていない」と伝えるなど、社員が737MAXについて安全性が十分ではないと認識し、それを隠していたことをうかがわせています。

また、運航を監督するFAA=連邦航空局をサルに例えてばかにするような内容や、追加の費用や時間がかかるシミュレーター訓練が義務づけられないように働きかけていた内容も含まれていました。

こうした報道を受けてボーイング社は9日、声明を発表し、「やり取りの内容は遺憾で、FAAや議会、顧客に謝罪する」と述べました。

しかし、議会下院の運輸インフラ委員会のディファジオ委員長は声明で、「信じがたい内容だ。早い段階から重大な情報隠しが行われていたことを示している」と述べてボーイング社を批判しました。

ボーイング社は事故機と同型機の運航再開を目指していますが、その見通しは一層厳しくなっています。