NATO首脳会議開幕へ 軍事同盟としての結束示せるか

NATO首脳会議開幕へ 軍事同盟としての結束示せるか
NATO=北大西洋条約機構の首脳会議が3日からイギリスで開かれ、シリア情勢などをめぐって同盟関係がきしむ中、結束を示せるか問われています。
NATOの首脳会議は、3日から2日間の日程でロンドン郊外で開かれ、29の加盟国の首脳が集まって安全保障の課題などについて話し合います。

今回の会議では、ロシアの脅威を念頭に有事の際に迅速に部隊を展開する即応態勢の構築や、軍事的な動きを活発化させているとしてNATOが警戒を強めている中国などについて話し合われます。

中国について、NATOのストルテンベルグ事務総長は事前の記者会見で「われわれは中国の軍の近代化を考慮しなければならない。北極圏からバルカン半島、そしてサイバー領域まで存在感を増している」と強調しています。

ただ、ロシアや中国の脅威を前に連携を掲げる一方で、加盟国の間では足並みの乱れが目立っています。

最近では、アメリカがシリア北部からの部隊の撤退を指示した際や、トルコがクルド人勢力に対して軍事作戦を展開した際に、NATOとの事前の調整がなく、フランスのマクロン大統領は、NATOの在り方を見直すべきだと主張しています。

また、アメリカのトランプ大統領は「アメリカの負担が大きく不公平だ」として、各国に国防費を引き上げるよう強く迫ってきました。

NATOを取り巻く情勢が厳しくなる中、軍事同盟としての結束を高められるのかが問われることになります。