人道危機広がるシリア北部 冬を前に支援を 世界食糧計画

人道危機広がるシリア北部 冬を前に支援を 世界食糧計画
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シリア北部でトルコ軍が行った軍事作戦を受け人道危機が広がる中、WFP=世界食糧計画の責任者がインタビューに応じ、多くの人が家を失った中で、厳しい冬を迎えようとしているとして国際社会に支援を訴えました。
シリア北部では10月、トルコ軍が北部の国境地帯からクルド人勢力を排除するため軍事作戦を行いすでに作戦は停止されましたが、多くの人が家を失うなど、人道危機が広がっています。

WFP=世界食糧計画の中東・北アフリカ地域の責任者、ムハンナド・ハディ氏は、3日都内でNHKの単独インタビューに応じ、「軍事作戦によって、10万人以上が何かしらの被害を受けている」と述べて、深刻な状況を訴えました。

そのうえで、「多くの人が家を失い避難を余儀なくされたうえ、食糧や水のない状況下での生活を強いられている。シリア北部の冬は寒くて厳しく状況をさらに悪化させるだろう」と述べて、本格的な冬が到来する前に支援に乗り出すよう国際社会に求めました。

WFPは、シリア北東部の主要都市カミシュリに新たな事務所を開設し食糧支援を開始しているということですが、トルコとの国境地帯では散発的な衝突や爆発事件が起きるなど、治安の悪化も深刻化していて、困難な状況が続いています。