イラン反政府デモ 死者208人 人権団体発表 「根拠なし」と政府

イラン反政府デモ 死者208人 人権団体発表 「根拠なし」と政府
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イランでガソリン価格の引き上げをきっかけに広がった反政府デモについて、国際的な人権団体は、治安部隊との衝突などで、死者が少なくとも208人に上ると発表しました。イラン政府は人権団体などが発表する死者数について、根拠がないと主張していてデモの実態は不透明なままです。
イランでは、先月、政府が事前の予告なしに、ガソリン価格を引き上げたことをきっかけに、各地で反政府デモが起き、国営メディアは、140の政府機関が放火などの被害にあったと伝えています。

このデモについて、国際的な人権団体、「アムネスティ・インターナショナル」は2日、遺族や人権活動家などから集めた情報として、死者は少なくとも208人に上ると発表しました。

またデモをめぐるイラン政府の対応について、「遺族は報道機関と話をしないようにとか、葬式を開かないよう脅されている」として遺族に圧力がかかっている可能性が高いと指摘しています。

イラン政府は、デモで複数の死者が出たことは認めていますが、詳細は明らかにせず、人権団体などが発表する死者数については根拠がないと主張していて、デモの実態は不透明なままです。

米 ボルトン前大統領補佐官「180人が殺された」

イランの反政府デモをめぐってアメリカのトランプ政権で安全保障政策を担当していたボルトン前大統領補佐官は2日、ツイッターに「イラン政府による残忍な弾圧で少なくとも180人が殺された。『治安部隊』は多くの場所で武器を持たないデモ隊に発砲した」と投稿し、イラン政府の対応を非難しました。

そのうえで「みずからの国民を大量殺りくする政府とは核問題について交渉することも信頼することもない」と述べ、イラン政府に対し厳しい態度で臨むべきだという考えを示しました。

対イラン強硬派として知られるボルトン前補佐官は、トランプ政権のイラン政策に大きな影響力を持っていましたが、ことし9月、トランプ大統領に突然、解任されています。