ヒトのiPS細胞使いブタでヒトのすい臓 計画を国に申請

ヒトのiPS細胞使いブタでヒトのすい臓 計画を国に申請
ヒトのiPS細胞を使って、ブタの体内でヒト由来のすい臓を作り出すことを目指す研究の計画を明治大学などのグループが国に申請し、将来、移植用の臓器を作る技術につながる研究として注目されます。
研究は、明治大学の長嶋比呂志教授らのグループが計画し、先週、文部科学省に申請しました。

グループによりますと、計画ではまず、ブタの受精卵の遺伝子を操作してすい臓を作れなくしたうえで、その受精卵にヒトのiPS細胞を注入します。

そのうえで、受精卵をブタの子宮に戻すと、胎児のすい臓になる部分ではヒトのiPS細胞が増殖し、ヒト由来のすい臓ができると考えられています。

計画では、ブタが妊娠してからおよそ30日が経過した時点で胎児のすい臓にヒトの細胞がどれほど含まれているかを検証することにしています。

国内では、ヒトの細胞を入れた動物の受精卵を動物の子宮に戻すことは禁止されていましたが、ことし3月に解禁され、東京大学のグループも国の了承を受けて、ヒトのiPS細胞を使ってネズミの体内で臓器を作り出すことを目指す研究を進めています。

動物の体内で作られた臓器をヒトに移植することは禁止されていて、今回の研究はあくまで基礎的な研究ですが、将来、移植用の臓器を作る技術につながるとして注目されます。

長嶋教授は「動物で移植用の臓器を作ることを目指すうえで、今回の方法が正しいアプローチなのかどうか確認したい。慎重に研究を進めていきたい」としています。