アパートで男児死亡 先月一時保護解除 母親も重体 島根 安来

アパートで男児死亡 先月一時保護解除 母親も重体 島根 安来
2日昼前、島根県安来市のアパートで2人が血を流して倒れているのが見つかり、このうち小学生の男の子が死亡し、40代の母親が意識不明の重体となっています。男の子は先月下旬まで児童相談所に一時保護されていたということで警察が詳しい状況を調べています。
2日正午前、島根県安来市のアパートの1階の1室で、小学生の男の子と、40代の母親が血を流して倒れているのが見つかりました。

男の子はその場で死亡が確認され、母親は病院に搬送されましたが意識不明の重体です。

警察によりますと、男の子は児童相談所に一時保護されていて、先月25日に解除されて自宅に戻っていましたが、2日朝は学校に登校しませんでした。

学校からの連絡を受けてアパートを訪ねた市の職員が血のようなものを見つけ、警察に通報したということです。

玄関や窓はすべて鍵がかかっていたということで、警察が詳しい状況を調べています。

小学校「男児は一時保護解除後は登校」

死亡した男の子が通っていた安来市内の小学校によりますと、男の子は4年生で、先月25日に児童相談所の一時保護が解除されてからは、ふだんどおり学校に通っていたということです。

学校では2日の下校前にそれぞれのクラスで今回のことを説明し、今後、学校にスクールカウンセラーを置くなどして、児童の相談に応じることにしています。小学校は「このようなことになって非常に残念に思っている。ショックを受ける子どももいると思うので、心のケアに努めていきたい」としています。

児相「虐待通告で一時保護」

事件を受けて記者会見を開いた中央児童相談所の太田均所長は亡くなった男の子について、「ことし9月に母親による虐待や食事をきちんと与えていないという通告が安来市からあり、児童を一時保護した」と説明しました。

その後のいきさつについては「児童養護施設への入所を提案したが、母親、子どもともに了解が得られず、先月25日に親などへの面接を通じて大きな暴力がないと感じ、引き続き家庭訪問を行い、母親を在宅で支援する方針を決めて一時保護を解除した」と説明しました。

また、太田所長は「いろいろな福祉サービスを入れて、学校や市とも協力して対応してきたにもかかわらず、こうした事態になることを予測できなかったのは非常に残念だ」と述べました。その一方で、先月、一時保護を解除したことについては、「母親と子どもが安定して生活できるサービスを整えており、判断は適切だったと思う」と述べました。

アパートの大家 「事件に驚いている」

現場のアパートの大家の男性によりますと、今回の部屋はおととし8月から契約が結ばれていて、家賃は口座への振り込みになっていましたが、最近は振り込まれないこともあったということです。

先月には、契約者の妻から「家賃の集金に来てほしい」と連絡があり、男性が部屋を訪ねたところ、「主人が入院している」と説明されたということです。

男性は「このような事件が起きて驚いています」と話していました。