「ひかりの輪」の名誉毀損の訴え退ける 東京地裁

「ひかりの輪」の名誉毀損の訴え退ける 東京地裁
オウム真理教の元幹部が代表を務める「ひかりの輪」が、国による観察処分の更新の際、調査書でサリン事件を正当化する発言があったなどと書かれ、名誉を傷つけられたと訴えた裁判で、東京地方裁判所は訴えを退けました。
上祐史浩氏が代表を務める「ひかりの輪」は、オウム真理教から名前を変えた「アレフ」から分裂し、団体規制法に基づき、活動実態の報告などを義務づける観察処分の対象となっています。

平成24年に観察処分が更新された際に「構成員がサリン事件を正当化する発言をしたほか、松本智津夫元死刑囚に帰依している」などと記載した公安調査庁の調査書が公表され、名誉を傷つけられたと訴えました。

19日の判決で、東京地方裁判所の氏本厚司裁判長は「観察処分を更新する理由となる事実についての情報は、国民の生活や社会の治安に直結する、極めて影響力が大きく緊急性の高いものだ。構成員の発言を更新の理由となる事実として調査書に記載した判断は不合理ではない」と指摘して訴えを退けました。

公安調査庁「妥当な判決」

公安調査庁は「国側の主張に沿ったものであり、妥当な判決である」というコメントを出しました。

ひかりの輪「控訴する」

判決について、ひかりの輪は「観察処分を適法だと仮定したうえで事実の真偽について十分な判断を避けたものだ。控訴するとともに、引き続き最高裁で争っている別の裁判で観察処分の違法性を争う所存だ」とするコメントを出しました。