マルタの女性記者殺害事件 仲介役の男逮捕 捜査進展も

マルタの女性記者殺害事件 仲介役の男逮捕 捜査進展も
おととし、地中海の島国マルタでジャーナリストの女性が殺害された事件で、マルタの警察は、殺害を指示した人物と実行犯とされる被告を仲介したとする男を逮捕しました。男は捜査に協力する意向を示していて、今後、捜査が進展する可能性も出てきました。
マルタのジャーナリスト、ダフネ・カルアナガリチアさん(当時53)は、ムスカット首相の親族による資金隠しの疑いを報じるなど政治家の汚職などの調査報道を30年にわたって続けていましたが、おととし10月、車に仕掛けられた爆弾で殺害されました。

事件をめぐって現地メディアは19日、警察が殺害を指示した人物と実行犯だとしてこれまでに起訴された被告3人を仲介したとする男を逮捕したと報じました。

警察は男の名前や年齢などを明らかにしていませんが、ムスカット首相は19日、記者団に対し男を逮捕したことを発表し、男が捜査に協力する意向を示したうえで恩赦を求めているとして、誰に殺害を指示されたか証拠を示し、裁判にも協力すれば恩赦を検討することを明らかにしました。

事件をめぐっては、2年以上たった今も全容が明らかにならないままで、ヨーロッパ各国の議員が人権問題などを協議するヨーロッパ評議会では、マルタでは政治と司法が癒着して独立性が保たれていないと非難の声が上がっていました。

仲介役とされる男が逮捕され、捜査に協力する意向を示していることから、今後、捜査が進展する可能性も出てきました。