奈良 女児殺害から15年「悲しい記憶は消えません」父親が手記

奈良 女児殺害から15年「悲しい記憶は消えません」父親が手記
k10012180281_201911170615_201911170619.mp4
平成16年に奈良市で小学1年生だった女の子が誘拐され、殺害された事件から17日で15年になり、女の子の父親は「何年経ってもあの日の悲しい記憶は消えることはありません。子ども達の笑顔が絶えない社会であることを心より願います」と心境をつづった手記を報道機関に寄せました。
奈良市の小学1年生だった有山楓ちゃん(当時7歳)は、15年前、下校途中に小林薫元死刑囚に誘拐され、殺害されました。

楓ちゃんの父親の茂樹さんは、事件から15年になるのに合わせ、報道機関に手記を寄せました。

この中で茂樹さんは「何年経ってもあの日の悲しい記憶は消えることはありません。楓から学校へ行く前に『行ってきます。お仕事がんばってね』とメールが送られてきましたが、二度と送られてこなくなるとは思いもせず、家族を守ることが出来なかった悔しさしかありません。死刑判決を望みそれが執行されたことに後悔はありませんが、残された遺族は被害者、加害者の命の重さ、悲しみにこの先も向き合っていかなければなりません。」と胸の内をつづっています。

そのうえで、「未来ある大切な命を守るために、警察や行政、保護者や地域ボランティアの方々により活動が継続されています。これからも子ども達の笑顔が絶えない社会であることを心より願います」と結んでいます。

父親の手記全文

手記の全文は次のとおりです。

楓がいなくなって15年が経ちますが、何年経ってもあの日の悲しい記憶は消えることはありません。

楓から学校へ行く前に「行ってきます。お仕事がんばってね」とメールが送られてきましたが、二度と送られてこなくなるとは思いもせず、家族を守ることが出来なかった悔しさしかありません。

そして事件によって失われた命や生活も戻ることはありません。死刑判決を望みそれが執行されたことに後悔はありませんが、残された遺族は被害者、加害者の命の重さ、悲しみにこの先も向き合っていかなければなりません。

子ども達が被害にあう事件は後を絶ちません。未来ある大切な命を守るために、警察や行政、保護者やボランティアの方々により活動が継続されています。

その取り組みを子ども達が感じとり、自分自身の命を守る行動を意識することによって安全・安心な社会が実現されると思います。これからも子ども達の笑顔が絶えない社会であることを心より願います。有山茂樹