台風19号で被災 キャンプ場復旧へ支援要請 神奈川 相模原

台風19号で被災 キャンプ場復旧へ支援要請 神奈川 相模原
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台風19号で壊滅的な被害を受けた、相模原市のキャンプ場の経営者たちが14日市役所を訪れ、復旧への支援を要請しました。
相模原市緑区では台風19号で道志川やその支流が増水し、キャンプ場の経営者の関戸基法さん(82)が死亡するなど、流域の11のキャンプ場で甚大な被害が出ています。

ほとんどが営業再開の見通しが立たない中、14日は11のキャンプ場でつくる協議会の代表らが相模原市役所を訪れ、本村賢太郎市長に支援を要請しました。

この中で代表らは、それぞれのキャンプ場で河川敷が削れたり復旧に使う重機が流されたりして、自力での再建に限界がある状況を伝えました。

これに対し本村市長は「キャンプ場は相模原市の観光スポットでもあり、国や県と連携しながら必ず支援していきたい」と答えていました。

協議会代表の野呂正人さんは「台風から1か月がすぎましたが、復旧が一向に進んでいないのが現状で、復旧への気持ちが折れないようバックアップしてもらいたい」と話していました。

苦境のキャンプ場は

全国有数のキャンプ場が密集するエリアとして知られる道志川流域では、台風19号により多くのキャンプ場で深刻な被害が出ました。

このうち相模原市緑区の神之川キャンプ場では、経営者の関戸基法さん(82)が増水した川に転落して死亡し、テントを立てる区画の一部も流されました。関戸さんは、自然豊かな地域の活性化に力を注いでいたということで、父の遺志を継いだ3人の子どもたちが、営業再開を目指し復旧作業を続けています。

長女の高崎幸江さんは「多くの人に愛されたキャンプ場を、楽しい思い出を作れる場所に、もう一度復活させられるよう頑張っていきたい」と話しています。

また、青野原野呂ロッジキャンプ場では、敷地のおよそ9割が流出し、バンガローや車のほか復旧作業に使う重機も水につかるなどして使えなくなりました。経営者の野呂正人さん(65)は、この1か月、借りた重機で敷地の片づけを進めていますが、個人での復旧には限界があると感じています。

キャンプ場には、夏は川遊び、冬は満天の星などを楽しみに、年間1万人近くが訪れていたということで、この日も25年ほど前から通う常連客の夫婦が訪れ、野呂さんに励ましことばをかけていました。

69歳の妻は「キャンプ場の面影がなく、ことばがありませんが、何年かかっても復興できた時には、いちばんに家族と来たいです」と話していました。

野呂さんは「復旧作業は大きな庭の砂を小さなスプーンでかき出すようなもので自力では厳しいが、以前のにぎわいが戻ることを信じてやっている。歴史を重ねたキャンプ場を台風で終わらせたくない」と話していました。