ブタの伝染病CSF対策 イノシシへのワクチン拡大を提言

ブタの伝染病CSF対策 イノシシへのワクチン拡大を提言
ブタの伝染病のCSF、いわゆる豚コレラについて、ウイルスを広げる野生のイノシシへの感染に歯止めがかからないことを受け、国内外の専門家が「イノシシ対策のワクチンをまく地域を拡大すべきだ」などとする提言をまとめました。
提言はCSF、いわゆる豚コレラに詳しい、北海道大学の迫田義博教授などがドイツやアメリカの専門家などを招いて13日、神奈川県相模原市で開いた会合でまとめました。

CSFについては現在、11の県で養豚場のブタへのワクチン接種が行われていますが、ウイルスを広げる野生のイノシシでの感染が先月、山梨県でも確認され、12の県に広がるなど歯止めがかかっていません。

農林水産省はイノシシ対策のワクチンを、富山、石川、長野、静岡、愛知の合わせて5つの県で重点的にまいてきましたが、会合の中では、より東側の関東でもイノシシでの感染が確認されているとして、北関東や東北でもワクチン散布を検討すべきだとする意見が出たということです。

議論を受けて会合ではワクチンをまく地域の拡大とともに、山間部では人が入るのが難しい場所もあるとして、ヘリコプターを使った、空中からの散布を検討すべきだなどとする提言をまとめました。

会議を主催した迫田教授は「イノシシ対策の質をさらに上げていかないとCSFの終息は難しい」と話していて、提言を生かすよう農林水産省に示すことにしています。