パラバドミントン国際大会が開幕 里見が好発進

パラバドミントン国際大会が開幕 里見が好発進
東京パラリンピックのテスト大会を兼ねた、パラバドミントンの国際大会が開幕し、ことし世界選手権のシングルスで金メダルを獲得した里見紗李奈選手がシングルス、ダブルスとも初戦に勝って、順調なスタートを切りました。
パラバドミントンは来年の東京パラリンピックで新たに採用された競技です。

本番のテスト大会を兼ねた国際大会が、改修工事を終えた東京の国立代々木競技場で13日開幕し、ことし8月の世界選手権の女子シングルス、車いすのクラスで金メダルを獲得した里見選手が1次リーグの初戦に臨みました。

里見選手はコースを丁寧に突く落ち着いたプレーで、ゲームカウント2対1で中国の選手に競り勝ち、山崎悠麻選手と組んだ車いすの女子ダブルスでも、初戦で中国選手のペアにストレート勝ちし、2種目制覇に向けて順調なスタートを切りました。

腕に障害があるクラスでは、世界選手権銀メダルの鈴木亜弥子選手が初戦でウクライナの選手を圧倒し、ストレート勝ちしました。

大会には35の国と地域から219人の選手が参加して、今月17日まで国立代々木競技場で行われ、入場は無料です。

里見紗李奈選手とは

里見紗李奈選手は千葉県出身の21歳で、パラバドミントンの車いすで2つあるクラスのうち、より程度の重い、両足や体幹の機能に障害のある「WH1」のクラスの選手です。

高校3年の時に交通事故に遭って腰から下が動かせなくなり、おととしから本格的にパラバドミントンに取り組み始めました。

中学校でバドミントン部に所属していたこともあって、すぐに頭角を現し、ことし8月の世界選手権では、競技を始めてわずか2年余りでシングルスで金メダルを獲得する快挙を成し遂げました。

持ち味は相手コートの奥に打つ「クリア」と呼ばれるショットで、ラリーでの粘り強さも強みです。

来年の東京パラリンピックでは、シングルスだけでなく山崎悠麻選手とペアを組むダブルスでも金メダル獲得を目指しています。

里見「楽しくプレーできた」

ことし8月の世界選手権で優勝した里見紗李奈選手は「周りから注目されているのを感じながら楽しくプレーできた。初戦からレベルの高い選手と対戦し、シングルスはラリーで粘って接戦を勝ちきることができた。ダブルスと合わせて優勝を目指したい」と意気込みを話しました。

また、会場については「パラリンピック本番で使用される会場なので、練習からずっと意識してプレーしていた。試合中、天井の明かりでシャトルを見失うことがあったので対策を考えていきたい」と話していました。

山崎「しっかり勝ちきることができた」

ダブルスで中国のペアにストレート勝ちした山崎悠麻選手は「強い相手だったので初戦でいきなり当たるのかと思ったが、しっかり勝ちきることができた」と試合を振り返りました。

そして、来年の東京パラリンピックと同じ会場で試合をしたことについて「会場に入った瞬間、ここで試合をやれるのだとうれしくなった。気持ちよく動くことができたし、声援もしっかりと聞こえた。この大会ではダブルスでの金メダルを目指したい」と話していました。

鈴木「シングルスで優勝ねらう」

鈴木亜弥子選手はシングルスとともにダブルスでも初戦を突破し「シングルスは試合をコントロールできた。ダブルスはコースをねらうことを意識してプレーした」と試合を振り返りました。

そして、東京大会に向けて改修された会場について鈴木選手は「すばらしい会場を作ってくれてうれしかった。今度は選手が頑張らないといけない」と話し「シングルスでは優勝、ダブルスでは決勝進出をねらいたい」と意気込みを語っていました。