シリア憲法委初会合 進展なく協議継続 一方で政権側の空爆続く

シリア憲法委初会合 進展なく協議継続 一方で政権側の空爆続く
シリア内戦の政治的な解決に向け、アサド政権と反政府勢力が参加して開かれていた憲法委員会の会合は、双方の対立で進展が得られず、今月下旬に改めて開かれることになりました。一方、反政府勢力の拠点であるシリア北西部ではアサド政権が激しい空爆を続け、市民に被害が出ています。
シリア憲法委員会は、国連の安全保障理事会の決議に沿って、アサド政権の後ろ盾のロシアや反政府勢力を支援するトルコが主導して設置し、先月30日から、アサド政権と反政府勢力の双方が出席して、スイスのジュネーブで初めての会合が開かれていました。

会合は8日に閉会し、国連のペデルセン特使は、「多くの人が考えていたよりはうまくいったと思う」と評価しましたが、反政府勢力側の関係者によりますと、シリアの政治体制や大統領の権限についてはアサド政権側が議論を拒否し、出席者が声を荒げる場面もあったということです。

このため、具体的な進展は得られず、今月25日から改めて会合を開くことになりました。

一方、シリア国内では、反政府勢力の最後の拠点、北西部のイドリブ県などにアサド政権側が空爆を続け、犠牲になる市民が相次いでいます。

OCHA=国連人道問題調整事務所は8日、ジュネーブで会見し、「今週だけで4つの医療施設が被害を受け、この半年で被害は61施設に上る」と述べ、事態の悪化に懸念を示しました。