米国務長官 壁崩壊30年で講演 ドイツに中ロへの対抗呼びかけ

米国務長官 壁崩壊30年で講演 ドイツに中ロへの対抗呼びかけ
アメリカのポンペイオ国務長官は、ドイツで、ベルリンの壁崩壊から30年に併せて講演し、ロシアと中国が東西冷戦後も国民の自由を制限していると批判し、ドイツに対し、中ロ両国との連携に慎重になるようくぎを刺しました。
ポンペイオ長官は8日、ベルリンで講演し、壁が崩壊する3年前、アメリカ軍兵士として当時の西ドイツに駐留したことを振り返ったうえで、「冷戦の勝利で、自由な社会が世界中に広がると思ったが、間違いだった」と述べました。

そして、ロシアと中国を名指しし、「ロシアは、ドレスデンにいた旧ソビエトの情報機関、KGBの元職員が率い、隣国を侵略し、政敵を殺害している。中国共産党は、東ドイツの人なら恐ろしいほどよくわかる方法で国民を抑圧している」と述べ、プーチン大統領や中国共産党を非難しました。

そのうえで、ポンペイオ長官はドイツ政府に対して、ロシアとドイツを結ぶ新たなガスパイプラインの計画や中国の通信機器大手ファーウェイの機器の利用に慎重になるよう改めてくぎを刺し、アメリカと協力して中ロ両国に対抗すべきだと訴えました。

アメリカがロシアや中国と幅広い分野で対立を深めている現状は、かつての東西冷戦になぞらえて、「新冷戦」とも呼ばれていますが、ドイツなどヨーロッパ各国は、板挟みになり難しい対応を迫られています。