体操 男子個人総合 18歳の橋本が初優勝 W杯代表にも決定

体操 男子個人総合 18歳の橋本が初優勝 W杯代表にも決定
体操男子の国内トップクラスの選手が出場して個人総合で争う大会が行われ、ことしの世界選手権の団体で銅メダルを獲得した18歳の橋本大輝選手が初優勝を果たしました。
群馬県高崎市で開かれた「個人総合スーパーファイナル」は男子の個人総合の選手のレベルの底上げなどを目的に去年から行われています。

ことしは先月の世界選手権の団体銅メダルメンバーの橋本選手や萱和磨選手など国内のトップ選手12人が出場し、上位の2人は来年のワールドカップの代表に決まります。

橋本選手は2種目めの「あん馬」で持ち味の手足の先まで伸びた美しい演技でこの種目トップの14.733をマークしましたが、4種目めの得意の「跳馬」で着地が乱れて得点を伸ばせませんでした。

最後の種目の「鉄棒」を暫定5位で迎えた橋本選手は逆転優勝をねらって「トカチェフ」など手放し技を連続で組み込む構成に変えて臨みました。
橋本選手は、この連続技やG難度の「カッシーナ」などすべての技を大きなミスなく実施してこの種目トップの14.833をマークしました。

橋本選手は6種目の合計で86.031と、ただ1人86点を超える得点で初優勝を果たしました。

橋本選手と2位の萱選手は来年4月までに4大会行われる個人総合のワールドカップの代表に決まりました。

世界選手権代表の谷川航選手は7位、谷川翔選手は「あん馬」で落下を2回するミスなど精彩を欠いて11位でした。

橋本「攻めの姿勢で演技できた」

橋本大輝選手は優勝について「率直にうれしい。内容はよくなかったが、攻めの姿勢で演技もできたのでよかったと思う」と振り返りました。

最後の種目の鉄棒で「トカチェフ」などの手放し技を連続で組み込むことを直前に決めて成功させ逆転優勝につなげたことについて「あん馬で予定していた技を実施できず、跳馬でもミスがあったので難度を上げる必要があった。不安はあったが勝つにはやるしかないと思ったし、練習だと思って攻めの姿勢で演技をできた」とまっすぐに前を見て話していました。

そして、「ワールドカップに向けてもっと難度を上げないといけないし、もっと仕上がった演技をしないと世界では勝負にならない。東京オリンピックには絶対に出たいので、自分が1番で代表を決めるくらいの気持ちで結果を目指していきたい」と意気込みを話していました。

萱「美しい演技を極めていきたい」

2位の萱和磨選手は「どの試合も自分のできる最高の演技を目指しているので、少しもの足りなさはあるが耐えて耐えて耐えて、最後までミスなくできたのはよかったと思う」と試合を振り返りました。

そして、「ワールドカップまでに跳馬などの難度を上げるとともに世界と差がついている出来栄え点を上げなくてはいけないので美しい演技を極めていきたい。もっともっとレベルを上げて中国やロシアの選手に勝ちたいし、世界で勝ってこそ日本のエースだと思うので、そこを目指していきたい」と話していました。

さらに、優勝した橋本大輝選手について「きょうの橋本選手はいい演技を並べていたので、負けたのはしかたない。自分と橋本選手がこれからもっとレベルアップしないと日本は世界で勝てないと思うので、お互い切さたく磨して成長していきたい」と話していました。

水鳥 男子強化本部長「橋本はすごい演技」

日本体操協会の水鳥寿思男子強化本部長は優勝した橋本大輝選手について、「世界選手権の疲労もあった中で演技の難度を上げて大会に臨み、率直にただただすごい演技だった。最後の鉄棒では、ワールドカップの代表を見据えたうえで直前に技の難度を上げるということも成し遂げ、尋常ではないと思った」と驚きの表情で話していました。

そして、「橋本選手もいきなりこんなすごいことができたのではなく、世界選手権から悩み考えていたし、さまざまな努力の裏付けがあって結果を出した。萱和磨選手とともに最もワールドカップに選ばれるべき選手たちが結果を残したと思う。精神力もすばらしいので、東京オリンピックでもしっかりと生かせるのではないか」と今後へ期待を込めました。