英語民間試験延期 “受験生納得の仕組み作りを”安倍首相

英語民間試験延期 “受験生納得の仕組み作りを”安倍首相
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大学入学共通テストへの英語の民間試験の導入延期について、安倍総理大臣は、参議院予算委員会で「多大な心配と迷惑をかけて申し訳なく思っている」と述べたうえで、課題を克服し、受験生が納得できる仕組みを作り上げていく考えを示しました。
参議院の予算委員会では、衆議院に続いて、8日午後、安倍総理大臣も出席して、集中審議が行われました。

この中で、立憲民主党の福山幹事長は、大学入学共通テストへの英語の民間試験の導入が延期されたことについて、「全国の大学を巻き込み、高校生や受験生に不安を与え、あげくの果てには延期せざるを得なくなった。普通は文部科学大臣が責任を取るか、総理大臣が責任を取るかという大きな問題だ」とただしました。

これに対し、安倍総理大臣は、「準備をしてきた受験生や関係してきた皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけをしたわけで、政府としても申し訳なく思っている。しっかりと準備し、受験生の皆様も納得できるようなものにしていく上で、責任を果たしていきたい」と述べました。
そのうえで、「グローバル人材を育成する上で英語は重要なツールであり、萩生田文部科学大臣のもとで、必要となる大学入試の在り方について、これまで指摘された課題を克服できるようしっかりと検討させていきたい」と述べました。

また、福山氏は、来年度から国語と数学に導入される記述式の問題について「国語の採点は本当に難しい。萩生田大臣は、『やる』と言い続けているが、問題がたくさんある。導入をやめるべきで、不安を与えるだけだ」と指摘しました。

これに対し、萩生田大臣は、「問題意識は十分承知している。試行テストを過去2回行っているが、準備のためにもう1度、テストがあるので、結果を踏まえて、採点がしやすいきちんとした制度を作り上げていきたい」と述べました。

自民 世耕参議院幹事長「基準作り、公平な採点を」

自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で、大学入学共通テストへの記述式問題の導入について「記述式の試験の採点はいろいろ難しいところがあり、文部科学省がしっかりと基準を作り、できるかぎり公平な採点ができるようにすることが重要だ。今回、特別に出てきた話ではなく、試験では常に気をつけなければいけないことだ」と述べました。

公明 斉藤幹事長「検証を尽くし円滑な実施へ」

公明党の斉藤幹事長は、記者会見で、「国語と数学の記述式問題導入の方向性は了とするが、準備不足という指摘などが出ていることも事実だ。受験生や保護者から不安が出ている現実を踏まえ、検証を尽くし、円滑な実施に結び付くようにしてもらいたい」と述べました。

辞任2人の説明責任について

一方、菅原・前経済産業大臣と河井・前法務大臣が相次いで辞任したことについて、安倍総理大臣は「就任からわずか1か月余りで相次いで辞任する事態となったことは国民の皆様に大変申し訳なく、任命したものとして、責任を痛感している」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「国民の皆様に申し訳ない思いだが、その中においても私は政策を前に進めていく責任を負っている。その責任を放棄するわけには決していかず、国民の皆様に対する約束を実行していくことで責任を果たしていきたい」と述べました。

そして、辞任した2人の説明責任ついて「政治資金規正法や公職選挙法などに関わる疑問が呈されたが、内閣の一員であろうとなかろうと、与党であろうと野党の議員であろうと、説明を果たしていかなければならない。今後とも、みずから説明責任を果たしていかれるものと考えている」と述べました。

総理主催「桜を見る会」について

総理大臣主催の「桜を見る会」について、共産党の田村智子氏は「安倍総理大臣のもとで、参加者数と支出額が年々増えている。ことしは、支出額が予算の3倍を超えた。安倍総理大臣自身も、地元後援会から多数を招待しているのではないか」などとただしました。

これに対し、安倍総理大臣は「招待者は内閣官房と内閣府で、最終的に取りまとめをしており私は、主催者としてあいさつや招待者の接遇を行うが、招待者の取りまとめなどには関与していない。個々の招待者については、招待されたかどうかを含めて、個人に関する情報であり、従来から回答は差し控えている」と述べました。