芸術祭の補助金交付とりやめ 芸術家らが文化庁に抗議

芸術祭の補助金交付とりやめ 芸術家らが文化庁に抗議
文化庁が、愛知県の国際芸術祭に補助金の交付をとりやめたことに抗議するため、芸術家のグループが10万人を超える署名を持って、文化庁を訪れました。
慰安婦を象徴する少女像や、天皇をコラージュした作品などに脅迫や抗議が集まり、これらの展示が中止された愛知県の国際芸術祭について、文化庁は、ことし9月、申請の手続きが不適切だったとして、いったん採択していたおよそ7800万円の補助金を交付しないことを決めました。

8日、不交付決定に抗議する芸術家のグループが、インターネット上で集めた10万人を超える署名を宮田長官に提出するため、文化庁を訪れました。ところが、宮田長官が対応できないと文化庁が回答したことなどから、署名の提出は見送られました。

メンバーは、記者会見を開き、ミュージシャンのダースレイダーさんは、「不交付に至る経緯は不透明で文化庁の決定は手続き的に欠点がある」とその対応を批判しました。東京芸術大学の熊倉純子教授は「文化政策の後退の一歩だ。ダメなものはダメだとはっきりと言いたい」と話していました。

また、あいちトリエンナーレに参加した現代美術作家の小泉明郎さんは、「文化庁にはしっかりと話ができる場所を設けてほしい」と訴えていました。