仏マクロン大統領 「NATOは脳死状態に陥っている」

仏マクロン大統領 「NATOは脳死状態に陥っている」
フランスのマクロン大統領はNATO=北大西洋条約機構について「脳死状態に陥っている」と指摘し、アメリカとヨーロッパの加盟国の間での連携が欠如している現状に懸念を示しました。
フランスのマクロン大統領はNATOの現状についてイギリスの雑誌のインタビューに答え「アメリカはヨーロッパと価値観を共有しない大統領のもと、その政策を変更しつつある」と指摘し、アメリカとヨーロッパの足並みの乱れに懸念を示しました。

NATOは戦後、アメリカを中心にヨーロッパを防衛するために設立された組織ですがトランプ大統領は就任以来、アメリカの負担が大きすぎるなどとしてヨーロッパ側を繰り返し批判しています。

さらにマクロン大統領はNATO加盟国のトルコがヨーロッパ各国の反対にもかかわらずシリア北部に軍事侵攻したことについても「NATOにとって極めて重大な問題だ」と批判しました。

こうした現状を踏まえてマクロン大統領は「NATOは脳死状態に陥っている」とのべ、NATOが軍事同盟として機能しないことへの危機感を示しました。

この発言についてドイツのメルケル首相は、「NATOはわれわれの安全保障の要だ。マクロン大統領のことばはずいぶんと過激だ」と批判しました。一方、ロシア外務省の報道官は、フェイスブックで「すばらしいことばだ」としてNATOの足並みの乱れをやゆしています。