祝賀パレードで警戒強まる「自撮り棒」はNG 禁止行為は…

祝賀パレードで警戒強まる「自撮り棒」はNG 禁止行為は…
10日行われる天皇陛下の即位を祝う祝賀パレードを前に、警視庁は全国の警察からの応援部隊も含めて沿道の見回りを強化し、ルート近くの駅では不審な物が置かれないようにコインロッカーの使用が禁止され警戒が高まっています。また、沿道に設置される観覧者用ブースには、刃物などの危険物はもちろん、カメラの三脚や脚立、それに自分でみずからの写真を撮るいわゆる「自撮り棒」の持ち込みも禁止されます。

警察は2万6000人態勢 警戒強める

天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」では、ルートとなる皇居から赤坂御用地周辺に多くの人が訪れると予想されています。
警視庁は全国の警察からの応援部隊およそ3000人を含む2万6000人態勢で警戒に当たる方針で、ルート周辺では大阪府警や神奈川県警の警察官が不審な車両が走っていないか検問を行っています。

ガードレールがない部分では、混雑の中での事故の防止のため臨時のロープが張られ、周囲では警視庁や茨城県警の警察官が不審な物が無いか見回っていました。

また周辺の駅や飲食店などでも、テロやトラブルが起きないよう警戒を強めています。

このうち、東京メトロでは、桜田門駅や青山一丁目駅など17の駅で、9日からコインロッカーの利用を停止する方針で、すでに預け入れはできなくなっています。

ほかにも、当日は周辺の26の駅でゴミ箱を撤去するほか、駅員を増やして巡回に当たることにしています。

東京メトロの新井真人助役は「利用者にはご不便をおかけしますが、テロが無いように安心していただくための措置なのでご理解をお願いしたい」と話していました。

自撮り棒や肩車はNG!

観覧者用ブースへの持ち込みが禁止されるのは、
▽包丁やはさみ、のこぎりなどの刃物
▽ライターや爆竹、花火などの火気類
▽瓶や缶
▽ドローンや上空を飛ばすおもちゃ
▽チラシや横断幕
▽拡声機
など行事の進行を妨害するおそれのある物です。

また、
▽スマートフォンを設置して自分でみずからの写真を撮るための「自撮り棒」
▽カメラ用の三脚
▽高い位置に立つための脚立
などもほかの人に危害や迷惑をかけるおそれがあるとして禁止されます。

盲導犬など体が不自由な人の生活を補助する犬を除く、ペットなどの動物も禁じられます。
次のような行為も禁止されます。
▽立ち入り禁止場所への侵入や勝手な移動
▽物を投げたり大声を出したりすること
▽楽器の演奏
▽飲酒や喫煙など。

また、パレードの車列を見るために
▽子どもを肩車すること
▽列への割り込み
▽急な飛び出し
なども禁止されています。

警視庁は、観覧者用ブースへの持ち込みを禁じる物や、禁止される行為について、ホームページなどに掲載し、注意を呼びかけています。

混雑状況はツイッターで確認を

祝賀パレードでは大勢の人たちが沿道に設置される観覧者用ブースを訪れると予想されることから、警視庁は、それぞれのブースの混雑状況をツイッターで発信することにしています。

前回、平成2年の祝賀パレードには12万人近い人が訪れ、今回も多くの人が訪れると予想されることから、警視庁は広報課の公式ツイッターでどこの観覧者用ブースが混雑しているのか、リアルタイムで混雑状況を色分けして表示することにしています。

▽満員になっているブースは「黒」
▽大変な混雑になっているブースは「赤」
▽混雑しているブースは「黄色」
▽空きのあるブースは「緑」
▽手荷物検査が始まっていないブースは「白」と表示します。

警視庁は、祝福のために沿道に訪れる人はこうした情報を参考にルールを守って観覧してほしいと呼びかけています。

《参考》警視庁広報課ツイッター「@MPD_koho」。

前回と今回の警備の違い

天皇陛下の即位を祝う祝賀パレードは、およそ30年ぶりとなりますが、前回と今回では、警備の重点ポイントは大きく異なります。

昭和から平成への代替わりで祝賀行事が行われた平成2年には反皇室を掲げる過激派がすべての皇室関連行事を攻撃対象として、皇室関連の施設に迫撃弾を撃ち込む事件や神社への放火など、年間で143件のゲリラや事件を起こしました。
祝賀パレードにあたる「祝賀御列の儀」が行われた11月12日には、皇居に向けて迫撃弾が発射されるなど、都内で34件のゲリラ事件がありました。

現在、過激派はこうした活動が次第に世間から支持を失ったなどとして、路線を転換して大衆運動や労働運動に力を入れていて、警察当局は動向を注視しています。

一方で、平成から令和への代替わりとなる今回、警察当局が対策に力を手に入れているのが、身近に手に入るものを使ったテロ事件です。

海外では、大勢の人が集まる場所「ソフトターゲット」に車両で突っ込むテロ事件が起きているほか、南米のベネズエラでは、大統領が爆発物を積んだドローンに攻撃される事態も起きています。

警視庁は車両で突入するテロに備える特殊な機材や大型車両を使って道路を塞ぐ対策を取るほか、不審なドローンの警戒にあたる部隊を配置し、警戒にあたっています。