皇位継承後の両陛下 国民との触れ合い重ねる

皇位継承後の両陛下 国民との触れ合い重ねる
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天皇皇后両陛下は、天皇陛下の即位から半年近くの間、一連の儀式や行事に臨むとともに各地への訪問を通じて国民との触れ合いを重ねられてきました。
ことし5月1日、新たに即位した天皇陛下は、皇居・宮殿で、歴代天皇に伝わる三種の神器(じんぎ)のうちの剣(つるぎ)と曲玉(まがたま)などを受け継ぐ「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」に臨まれました。

続いて、皇后さまとともに、即位後初めて国民を代表する人々と会う「即位後朝見(そくいごちょうけんのぎ)の儀」に臨み、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本(にほん)国及び日本(にほん)国民統合の象徴としての責務を果たす」などと、天皇として初めてのおことばを述べられました。

3日後の5月4日、即位を祝う一般参賀が皇居で行われ、両陛下は、皇族方とともに宮殿のベランダに6回立って、訪れた14万人余りの祝意にこたえられました。

この日、東京の都心は、最高気温が25度近くになり、天皇陛下は、午後2時からの5回目以降、おことばの中で「暑いなか来ていただいたことに深く感謝いたします」と述べ、訪れた人たちへの気遣いを見せられました。

5月8日、両陛下は、皇居の「宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)」で即位後初めての宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)に臨まれました。

天皇陛下は平安時代から儀式での天皇の装束とされる「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に初めて身を包み、皇室の伝統を継承する姿を示されました。

5月22日、皇后さまは上皇后さまから名誉総裁を受け継いだ日本赤十字社の全国大会に出席されました。天皇陛下の即位後、皇后さまがお一人で公務に臨んだのは初めてで、赤十字の活動に功績のあった個人や団体の代表に表彰状などを手渡されました。

5月27日、両陛下は、国賓として来日したアメリカのトランプ大統領夫妻を歓迎する行事に臨まれました。豊富な海外経験を生かして、大統領夫妻や随員らと通訳を介さずに親しく言葉を交わされる場面が何度も見られました。

この日の夜、療養中の皇后さまは、16年ぶりに宮中晩さん会のすべての行事に臨まれました。

両陛下は、皇位継承に伴って上皇ご夫妻から受け継いだ「全国植樹祭」に出席するため、6月1日から2日間の日程で、愛知県を訪問されました。天皇皇后として初めての地方訪問を歓迎しようと、沿道には大勢の人たちが詰めかけ、両陛下は、車のスピードを落とし、窓を開け手を振ってこたえられました。

植樹祭の式典のあと、障害のある人たちのための施設を訪ねた際には、予定の出発時刻を大幅に過ぎても見送りに並んだ入所者や家族ら1人1人に言葉をかけ続けられました。

終戦から74年を迎えた8月15日、天皇陛下は皇后さまとともに、初めて全国戦没者追悼式に臨み、戦争が繰り返されないことを願うおことばを述べられました。天皇陛下のおことばは、上皇さまのこれまでのおことばをほぼ踏襲し、戦争の歴史と平和への思いを受け継がれるものとなりました。

両陛下は9月には、全国豊かな海づくり大会、国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の開会式、それに国体・国民体育大会の開会式に出席するため、相次いで各地を訪問されました。このうち、海づくり大会で訪れた秋田県では視察先の動物愛護センターで、保護された雌の秋田犬(あきたいぬ)を優しくなでられました。

また、国民文化祭などで訪れた新潟県では、障害のある子どもたちと地元の小中学生などが協力して伝統的な大だこを作る様子を視察し、子どもたちと交流されました。

両陛下は10月、台風19号の大雨による被害が明らかになると、犠牲者への哀悼と遺族や被災者へのお見舞いの気持ちを、宮内庁を通じてあらわされました。