9月の韓国人旅行者 58%減少 日韓関係悪化の観光影響が鮮明に

9月の韓国人旅行者 58%減少 日韓関係悪化の観光影響が鮮明に
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先月、日本を訪れた韓国人旅行者は、推計で20万人余りで去年の同じ月と比べて58.1%の減少と、半分以下に落ち込みました。日韓関係の悪化による観光への影響がより鮮明になっています。
日本政府観光局によりますと先月、日本を訪れた韓国人旅行者は、推計で20万1200人と去年の同じ月と比べて58.1%減少しました。

韓国からの旅行者は、8月は48%減りましたが、先月は、さらに減少幅が拡大した形で50%以上のマイナスとなったのは東日本大震災が起きた2011年の5月以来、8年4か月ぶりです。

これは日韓関係の悪化で日本への旅行を控える動きや航空便の減便が続いているためで観光への影響がより鮮明になった形です。

一方、先月、日本を訪れた外国人旅行者は全体で227万2900人と5.2%増加し、主要な国からの旅行者がいずれも増えるなか、韓国の減少が際立っています。

政府は、2020年に外国人旅行者の数を4000万人に増やす目標を掲げていますが、国と地域別で去年は2番目に多かった韓国からの旅行者の急激な減少が続いていて今後の影響が懸念されます。

韓国人旅行者減少も旅行収支は黒字

日韓関係の悪化は、韓国人旅行者の減少に大きな影響を及ぼしていますが、中国や欧米の旅行者の消費が堅調なため、ことし8月の「旅行収支」で見ると、黒字幅が拡大しています。

外国人旅行者が国内で消費した金額から、日本に住んでいる人が海外で消費した金額を差し引いた「旅行収支」は、ことし8月は、1518億円で前の年の同じ月よりも10.3%増え、8月として過去最大の黒字となりました。

これは、韓国からの旅行者の大幅な減少で、8月の外国人旅行者の数も2.2%減少したものの、支出額が多い中国や欧米の旅行者の消費が引き続き堅調だったため、全体としては黒字が拡大した形です。

観光庁がことし7月から9月までに行った調査では韓国人の旅行者が宿泊や買い物などに使った金額は、1人あたり6万5000円あまりで全体の平均の15万8000円のおよそ半分、中国人旅行者の支出額の20万300円と比べると3分の1となっています。

日本から比較的近い韓国からの旅行者は、滞在日数が少なく、何度も訪れるリピーターも多いため、ほかの国と比べて支出額は少ない傾向になっているということです。

ただ、九州や関西を中心に地域によっては、訪日外国人に占める韓国人の割合が特に高い地域もあり、地域経済への影響が懸念されています。