宮城 丸森町 浸水原因は阿武隈川へ流れ込む支流の氾濫か

宮城 丸森町 浸水原因は阿武隈川へ流れ込む支流の氾濫か
台風19号で大きな被害を受けた宮城県丸森町の衛星写真を専門家が分析したところ、浸水の原因は、町の中心部を流れる阿武隈川ではなく、そこへ流れ込む支流の氾濫だったとみられることが分かりました。
阿武隈川が流れる宮城県丸森町では、住宅地や町役場など広い範囲が浸水し、5人の死亡が確認されています。

丸森町の浸水の状況について民間の測量会社「パスコ」が撮影した衛星画像を、河川の災害に詳しい東京理科大学の二瓶泰雄教授が分析しました。

その結果、阿武隈川の堤防では決壊が見つからなかった一方で、阿武隈川に流れ込む新川など複数の支流の堤防では何か所も決壊しているのが確認されました。

二瓶教授は、阿武隈川の水位が上がることで支流の水がせき止められて水位が上昇する、バックウォーターという現象が発生し決壊していたとみられるということです。

これは、去年の西日本豪雨の岡山県倉敷市真備町でも氾濫の原因となりました。

今回は、雨の量が比較的少ない東北地方の広い範囲で雨が降り続けていて、全国各地でこれまでにない治水対策が必要だと指摘しています。

そのうえで、二瓶教授は「雨の情報だけでなく川の水位情報も重要で、自宅の近くに大きな川に注ぐ小さい川がある場合は、大きい川の情報も入手しておくと、より適切に状況を把握できるのではないか」と話しています。