台湾 蔡総統 「中国の一国二制度」拒否の立場示す

台湾 蔡総統 「中国の一国二制度」拒否の立場示す
台湾が「建国記念日」と位置づけている「双十節」の10日、蔡英文総統が演説し「香港は『一国二制度』の失敗で秩序を失う瀬戸際だ」と述べ、中国が掲げる「一国二制度」を拒否する立場を改めて示しました。
「双十節」の祝賀行事は10日、台北中心部で開かれました。

この中で蔡英文総統は冒頭、急速に変化している世界情勢に言及し、「台湾から遠くない香港では『一国二制度』が失敗し、秩序を失う瀬戸際にある」と述べました。

そして、「台湾が『一国二制度』を拒むのは台湾の人々の政党や立場を越えた共通認識だ。インド太平洋地域で台湾は民主主義の価値の第一防衛線であり、理念の近い国々と共に台湾海峡の平和な現状を確保する」と述べ、中国が掲げる「一国二制度」を拒否する立場を改めて強調しました。

ことしの祝賀行事には外国人として初めて、日本の超党派の国会議員や現地の日本人学校の生徒など100人余りがパレードに参加したほか、アメリカの上院議員も初めて出席しました。

蔡政権発足後の3年半の間、太平洋の島しょ国など7つの国が台湾と断交して中国と外交関係を結んだ一方、台湾とアメリカや日本などとの関係強化は進んでいます。

来年1月の総統選挙で再選を目指す蔡総統としては、香港で続くデモを追い風に中国に屈しない姿勢と外交成果を強調することで勢いをつけるねらいがあるものとみられます。