台風17号 九州北部など暴風域 対馬「50年に1度の記録的大雨」

台風17号 九州北部など暴風域 対馬「50年に1度の記録的大雨」
大型の台風17号は、九州北部や中国地方を暴風域に巻き込みながら北東へ進み、西日本では非常に強い風が吹いています。九州や四国では、ところによって9月の平年1か月分の雨が降る大雨となっていて、気象庁は土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、大型の台風17号は、午後11時には長崎県対馬市の東南東70キロの海上を1時間に30キロの速さで北東へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心の南東側200キロ以内と北西側150キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

この時間、九州北部の広い範囲や中国地方の一部が台風の暴風域に入っています。

台風は23日朝にかけて暴風域を伴って、九州北部から中国地方にかなり接近したあと、勢力を保ったまま日本海を北東へ進み、その後、温帯低気圧となって北日本に近づく見込みです。

長崎県の対馬には台風本体の活発な雨雲がかかって断続的に非常に激しい雨が降り、気象庁は午後8時前、「対馬市では50年に1度の記録的な大雨になっているところがある」という情報を発表しました。

また、湿った空気の影響で、西日本から東日本の太平洋側を中心に雨雲が発達し、22日夜、徳島県ではいずれもレーダーによる解析で、那賀町付近と海陽町付近、上勝町付近では1時間におよそ120ミリの雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

九州や四国ではこの48時間に降った雨の量が、多いところで400ミリから500ミリと、9月の平年1か月分の雨量を超える大雨となっていて、長崎県と徳島県、三重県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があるほか、長崎県の対馬では氾濫の危険性が高まっている川があります。

台風に近い九州のほか、中心から離れた東側の地域でも非常に強い風が吹いていて、
▽佐賀市で午後10時ごろに40.1メートル
▽福岡市で午後10時20分に34.9メートル
▽山口市で午後9時ごろに28.9メートルの最大瞬間風速を観測しました。

台風の北上に伴って23日にかけて、西日本から北日本の広い範囲で非常に強い風が吹き、局地的には猛烈な風が吹くおそれがあります。

23日にかけて予想される最大風速は、
▽九州北部と中国地方で30メートル
▽九州南部と近畿、北陸、東北、北海道で25メートル
▽四国で23メートル
最大瞬間風速は、
▽九州北部と中国地方で45メートル
▽このほかの広い範囲で35メートルに達する見込みです。

海上は23日にかけて、
▽九州北部で猛烈なしけが続くほか
▽西日本から北日本の広い範囲で大しけとなる見込みです。

さらに、西日本から北日本の広い範囲で局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあり、23日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽四国で300ミリ
▽東海で200ミリ
▽九州北部で180ミリ
▽中国地方と近畿で150ミリと予想されています。

気象庁は雨量が多くなっている地域では、土砂災害、低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒するとともに、広い範囲で暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。

また、今月上旬に関東に上陸した台風15号で大きな被害が出た千葉県や伊豆諸島などでも23日にかけて風が強まり、断続的に雨が降る見込みで、復旧作業の際には十分注意してください。