カーシェアリング 営業車として活用する企業増える

カーシェアリング 営業車として活用する企業増える
1台の車を共同で使う「カーシェアリング」を営業用の車として利用する企業が増えています。車の維持費を減らせるだけでなく効率的な働き方につなげられることも背景です。
およそ120万の会員を抱えるカーシェアリング最大手のタイムズ24によりますと、法人の会員は年々、増えていて、ことし4月時点でおよそ47万人と、会員全体の4割を占めています。

また、全体でおよそ24万の会員のオリックス自動車でも、法人の会員は5年前の2倍近くに増え、全体の半分近くを占めているということです。

6年前から営業用の車としてカーシェアリングのサービスを利用している東京のキヤノンマーケティングジャパンは、最大で700台ほどあった営業車がおよそ3分の1に減りました。

車の維持費が抑えられるだけでなく、営業が終わったあと、会社に戻らず最寄り駅の駐車場に車を返せるため、効率的な働き方にもつながっているとしています。

キヤノンマーケティングジャパンの土屋誠さんは「長時間の運転を避けられ、事故や交通違反の件数も減っています。さまざまな交通手段の組み合わせで働き方改革を進めたい」と話しています。

カーシェアリング各社は、法人会員のさらなる獲得に向けて都心部だけでなく、地方の主要都市でも車の台数を増やす方針で、タイムズ24の蒔平昭子さんは「予約が取りにくい状況が起きないよう、体制を整えたい」と話しています。

カーシェアリングで変わる働き方

キヤノンマーケティングジャパンでカメラなどの営業を担当する浦田和則さんは去年から、会社の車ではなく、カーシェアリングで取り引き先を回るようになりました。

スマートフォンで予約し、取り引き先の最寄り駅まで電車で向かって、そこからカーシェアリングの車で営業に出るということです。

これまでは、営業が終わると東京 港区にある会社に車を戻していましたが、カーシェアリングでは最寄り駅の駐車場に返すため、会社に寄らずに直接帰宅することができるようになったといいます。

取材した日も、浦田さんは午後5時半に車を返し、自宅に向かいました。残業時間は1年前に比べると2割ほど減ったということで、浦田さんは「営業先からすぐに帰って息子の柔道教室の送り迎えにいけるようになり、ありがたいです」と話していました。