パラ競泳世界選手権 鈴木が自己ベスト更新で銀メダル

パラ競泳世界選手権 鈴木が自己ベスト更新で銀メダル
イギリスで開かれているパラ競泳の世界選手権は、大会5日目の13日、男子50メートル自由形の運動機能障害のクラスで、パラリンピック4大会連続出場の実力者、鈴木孝幸選手が自己ベストを更新して銀メダルを獲得しました。
イギリスのロンドンで行われているパラ競泳の世界選手権では、優勝した日本選手は東京パラリンピックの代表に内定し2位以内に入ると日本に出場枠が与えられます。

大会5日目の13日は男子50メートル自由形の運動機能障害のクラスに今大会、銀メダルと銅メダルを獲得している鈴木選手が出場しました。

鈴木選手は生まれたときから両足と右手がありませんが、今シーズン、この種目で世界ランキング1位、予選もトップで通過しました。

決勝で鈴木選手はスタートからスピードに乗った泳ぎで自己ベストを0秒2更新する37秒56をマークして、銀メダルを獲得しました。

鈴木選手は今大会3つ目のメダルですが、この種目で東京パラリンピック出場を内定させることはできませんでした。

優勝はリオデジャネイロパラリンピック、150メートル個人メドレー金メダリストでニュージーランドのキャメロン・レスリー選手が37秒14で世界記録を0秒4更新しました。
鈴木孝幸選手は浜松市出身の32歳。運動機能障害の10のクラスのうち、4番目に障害が重いクラスです。

生まれた時から両足と右手がなく、左手の指にも障害があり、高校生になってから本格的にパラ競泳に取り組み始めました。

パラリンピックは高校3年生の時のアテネ大会から4大会連続で出場し、2008年の北京大会では50メートル平泳ぎで金メダルを獲得しました。

リオデジャネイロ大会ではメダルを逃し一時は引退も考えましたが、レース映像を分析した結果「まだ進化はできる」と東京大会を目指すことを決意しました。

また、去年、国際ルールの変更でより障害が重いクラスに変更になり、世界トップクラスに一気に躍り出ました。

鈴木選手は勤務先の海外研修制度を利用して2013年からイギリスのニューカッスルにある大学を練習拠点としていて、強化を重ねるとともに、ことし大学院にも進学してスポーツマネジメントを学んでいます。

イギリスでは、パラリンピックの金メダリストを育てたコーチのもとでターンの強化や体幹トレーニングなどに取り組んでいて、去年のアジアパラ大会では日本選手で史上最多の5個の金メダルを獲得しました。

世界選手権では複数の種目での金メダルが期待され、東京パラリンピックでも3大会ぶりの金メダル獲得をめざしています。

鈴木「金狙えたのに悔しい」

自己ベストを更新して銀メダルを獲得した鈴木孝幸選手は「自己ベストを出せてうれしいが金メダルを狙えると思っていたので悔しい。決勝でレベルの高いタイムを出せたことは大きな自信になるので、残りの2種目でも自己ベストを出せるように頑張りたい」と話していました。