千葉県 “孤立状態”地区の安否確認難航

千葉県 “孤立状態”地区の安否確認難航
台風の影響で、千葉県内では停電や断水に加え携帯電話が使えなくなり、被害状況などを把握するのが難しくなっている地域があります。こうした地域の中には、倒木などによって“孤立状態”になっている地区もあり、高齢者の安否確認や支援をどう進めるかが課題になっています。
広い範囲で停電している千葉県君津市では、13日現在も一部の地区で携帯電話が通じない状態が続いていて、君津市東部地域包括支援センターによりますと、こうした地区では停電から5日目になっても安否の確認が取れない高齢者が多数いるということです。

こうした中、センターでは13日、地区の高齢者の大半の安否が確認できていない清和地区に向かいました。

清和地区は停電と断水に加え、携帯電話もつながらなくなっているうえ、地区に向かう途中の道路が台風による倒木で通行止めになっていて、車でたどりつくまでに、ふだんの倍以上となる1時間余りがかかりました。

センターの職員は、地区に入ると高齢者の自宅を1軒1軒訪ねて安否や体調を確認したり断水時の排せつ物の処理のしかたなどを説明するなどしていました。

地区では、車などの移動手段のない1人暮らしの高齢者などが食べ物を調達するのが難しくなっているほか、携帯電話が使えないため、親族や知人などに支援を求められない状態が続いていて、センターの職員は当面の食料として災害用のアルファ米やペットボトルの水を配付していました。

1人で暮らしている80代の男性は「不安をあげればきりがなく、すべてが不安です。停電でトイレの水が流せず、冷蔵庫も使えないので食品もだめになってしまった」と話していました。

君津市東部地域包括支援センターの林未知さんは「電話がつながらないため直接訪ねて安否確認をしているが、道路も寸断されるなどしていて隅々まで確認できていない状態だ。こうした地区では食料の調達が難しかったり、停電と断水で困っている人が多く、すでに体調を崩して入院した人もいて、今後、長期化するとさらに心配だ。早く停電から復旧してほしい」と話していました。