台風15号 医師「トイレ我慢しないで」

台風15号 医師「トイレ我慢しないで」
台風15号の影響で、千葉県を中心に断水が続く中、君津市の一部の地区ではトレーラー型の水洗トイレが設置されました。被災者の健康管理に詳しい医師は「トイレを我慢すると最悪の場合、命の危険につながるので、被災者へのトイレの支援が重要だ」と話しています。

君津市に移動式トイレ設置

君津市では支援団体の協力で、12日夜から13日にかけて、断水でトイレが利用できない2つの地区に、トレーラー型の水洗トイレがそれぞれ設置されました。

このトイレは、1台につき4つの個室や洗面台が設置されていて、蓄えられている水で、およそ1500回使えるほか太陽光パネルも屋根に設置されていて電気も使えます。

トイレ控えると命の危険も

被災者の健康管理に詳しい新潟大学の榛沢和彦特任教授は、断水が続く間は、水や食料の支援に加え、このようなトイレの支援が重要だと指摘しています。

榛沢特任教授によりますと、災害時の避難生活でトイレが不足していると高齢者や女性を中心にトイレに行く回数を減らすため、水や食事を控える人が増えます。

しかし、脱水症状など健康状態が悪化するリスクがあり、熱中症や脳梗塞、それにエコノミークラス症候群などにつながることもあるということです。

「トイレ我慢しないで」

榛沢特任教授は「トイレを我慢して水や食料を控えると、最悪の場合、命の危険にもつながる。トイレに行くのは健康の基本で、被災者の方々は、トイレが行きにくい場所にあっても、できるだけ我慢しないでほしい」と呼びかけています。

そのうえで「行政などは、水や食料に加え、トイレの支援をしてほしい。避難所に、清潔で十分な数のトイレを設置するほか、自宅で避難している人のために携帯型トイレを配るなど、被災者がトイレを我慢することがないような環境の整備が重要だ」と話しています。