伊豆大島 住宅被害多数で全容把握できず

伊豆大島 住宅被害多数で全容把握できず
台風15号では東京の伊豆諸島でも大きな被害が出ていて、このうち150棟を超える住宅が壊れた伊豆大島では今も、被害の全容が把握できない状況です。
大島町によりますと、台風15号の暴風で建物の屋根が飛んだり壁が壊れたりする被害は、12日までに確認されただけで150棟を超えています。

このうち、榊ひさえさん(81)の住宅は屋根が飛ばされて室内が水につかり、13日は別の住宅に引っ越す作業に追われていました。

榊さんは「家は住めない状況なので、当面の生活に必要な物を持って親族が所有する空き家に引っ越さざるを得なくなりました。これほどの被害は想定していませんでした」と話していました。

また、近くにある食料品店では建物が大きく壊れ、後片づけに追われながら在庫の商品を値下げして住民に販売していました。

買い物に訪れた男性は「ふだん利用している店がひどい状況になっていてびっくりしました。この地域には商店が少ないので早く通常営業に戻ってほしい」と話していました。

島の中に設けられたがれきの仮置き場には住民が次々と訪れ、木材やたたみ、それに布団などを持ち込んでいました。

大島町では停電や断水は解消が進んでいる一方、建物の被害は島の全域に及び、被害の全容を把握できていないということで、今月27日までかけて調査を進めることにしています。

被害が出た現場では建物を修理する業者の人手やブルーシートが不足しているということで、大島町は14日から役場でブルーシートを配布することにしています。

大島海洋国際高校も大きな被害

大島町にある大島海洋国際高校では、暴風で巻き上げられた海岸の砂や小石がぶつかって170枚以上の窓ガラスが割れ、体育館の屋根が壊れるなど大きな被害が出ました。

教室の天井は風圧で持ち上げられ、操船技術を学ぶ機械や海図なども水をかぶっています。

13日は教職員が応急的な処置として窓枠に板を打ちつける作業に当たりました。

高校では、被害がなかった教室などを使って祝日の来週16日から授業を再開する計画です。

三好康弘副校長は「使えない教室も多く、校舎全体を修復できる見通しは立っていないが、都の教育委員会などと連携し、復旧に取り組みたい」と話しています。