電車の痴漢どこで多い?「見える化」アプリが話題

電車の痴漢どこで多い?「見える化」アプリが話題
電車で通勤・通学する人たちを悩ませている痴漢の被害。どこで多発しているのか、スマートフォンの地図上で示して「見える化」し被害を防ごうというアプリが開発され、話題になっています。
アプリの名は「痴漢レーダー」。痴漢の被害がこれまでにどこで何件起きているかを示す機能があり、無料で利用できます。

使い方はいたってシンプルで、痴漢や盗撮、つきまといなどの被害にあった時やそれを目撃した時に、アプリや専用のウェブサイトにアクセスして「被害にあった」「痴漢をみた」といった表示をタップするだけです。

アプリやサイトがその位置情報を取得し、地図上の最寄りの駅に被害の情報が表示される仕組みです。

被害の情報は8月のサービス開始以降、これまでに起きた被害の件数が数字で表示され、利用者は地図を見ればどの駅の周辺で被害が多発しているのかが分かります。

被害を数字で「見える化」することで、多発している場所をできるだけ避けてもらうのがねらいです。

インターネット上では「普及して告発のハードルが下がるといい」「匿名で報告できるのめっちゃいい」などと期待する声が寄せられました。

一方「おもしろがって被害がないのに通報する人が出てきそう」と効果を疑問視する声もあがりました。

サイトを作ったのは社員3人のベンチャー企業「キュカ」です。さまざまな形で使われている位置情報のビッグデータを痴漢の防止にも応用できるのではと考えたのがきっかけでした。

音を出したり警察に通報したりするような機能はあえて付けませんでした。満員電車で騒ぎを起こすのを避けたくて被害を訴えられない人たちの「声なき声」をすくい上げることがまずは大切だと考えたからです。

開始から1か月で通報したり閲覧したりした利用者はおよそ3万人。会社は今年度中に10万人に増やすことを目指しています。

今後はビッグデータを鉄道会社や自治体などに提供して対応を促したり、将来的には警備会社などの企業と組んで通報した人のもとに駆けつけるような新たなビジネスに展開していくことも検討しています。

禹ナリCEOは「ビッグデータという証拠を突きつけて、痴漢をなくすための社会の仕組みづくりにつなげたい」と話しています。