小泉環境相 福島県知事と会談「約束守れるよう全力」

小泉環境相 福島県知事と会談「約束守れるよう全力」
11日就任した小泉環境大臣は、12日午後、福島県を訪れて内堀知事と会談し、除染で出た土などの中間貯蔵施設への搬入について「安全に運び込めるよう全力で取り組みたい」などと述べました。
小泉環境大臣は12日午後4時ごろ福島県庁に到着し、内堀知事と会談しました。

このなかで、内堀知事は除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設について「県内に施設を受け入れたことは苦渋の決断だった。廃棄物は30年以内に県外に運び出すと定められているが、これは国との約束だ」と述べました。

これに対して小泉大臣は「約束を守れるよう全力を尽くす。まずは、廃棄物を安全に運び込めるようにし、来週中に中間貯蔵施設を訪れて地元にもあいさつに行く予定だ」と述べ、地元の自治体などと連携して取り組んでいくことを強調しました。

政府は中間貯蔵施設に搬入した廃棄物を2045年までに県外に運び出して最終処分するとしていますが、最終処分場をどこにするのかは決まっていません。

会談のあと小泉大臣は「まずは、廃棄物を安全に中間貯蔵施設へ搬入してもらいたいという県民の思いを実現し、知事や県民とともに復興を進めていく」と述べました。
原発事故が起きた福島県では、除染で出た土など大量の廃棄物の処分をどうするのか、環境省が取り組まなければならない大きな課題が残っています。

環境省によりますと、福島県内の除染にともなって出た土や草木などの廃棄物は帰還困難区域を除いておよそ1400万立方メートルにのぼります。

住宅の庭や駐車場、それに学校や公園の敷地など、住民に身近な場所で「現場保管」されたあと、仮置き場に集められたうえで中間貯蔵施設に運び込まれます。

環境省はおおむね2022年3月までに中間貯蔵施設への運び込みを終えるとしていますが、施設はまだ整備途中で、完成しているわけではありません。

今月5日の時点で中間貯蔵施設に運び込まれたのは400万立方メートルと、予定されている量の28%余りにとどまっています。

さらに中間貯蔵施設に運び込まれたあとも、課題が残ります。環境省は2045年までに廃棄物を中間貯蔵施設から運び出して県外で最終処分することを法律で定めていますが、最終処分の場所をどこにするか、めどはたっていません。

また環境省は最終処分する量を減らすため、放射性物質の濃度が一定基準を下回った土を道路整備といった全国の公共工事などで再生利用する方針を示していますが、反対する意見が根強くあります。