停電長期化 “陸の孤島”の老人ホームでは 千葉 君津

停電長期化 “陸の孤島”の老人ホームでは 千葉 君津
台風15号の影響で、9日から停電が続いている千葉県君津市の特別養護老人ホームでは、自家発電機を使って最低限の電源を確保して施設を運営しています。停電が長期化する中、クーラーが使えず体調を崩す入居者が出ているほか、電話が通じないため、緊急時の連絡や支援の要請も難しい状態です。
千葉県君津市広岡にある特別養護老人ホーム「上総園」では9日の未明から停電が続いています。

宮崎健一総務課長によりますと、自家発電機を使って、エレベーターやナースコールなど優先度の高い設備の電源を確保してきたということです。

しかし、自家発電機のバッテリーの容量にかぎりがあることから、消費電力が大きいクーラーは使えない状態が続いています。

職員が入居者をうちわであおいで対応していますが、停電後、複数の入居者が救急搬送されるなど体調を崩す人も出ているということです。
冷蔵庫や炊飯器も使えないため入居者の食事にも影響が出ていて、ガスで沸かしたお湯を使って調理できる非常食を提供しています。

また、停電によって固定電話が使えなくなり、携帯電話も圏外になっていて、緊急時の連絡や支援の要請も難しい状態です。

職員が車で20分かけて携帯電話が通じる場所まで移動して、系列の施設や自治体に支援を求めているということです。

停電が長期化する中、今後、非常食などの物資が十分に確保できないおそれもあるとして、1日の食事を3回から2回に減らすなど不安を抱えながらの運営が続いています。

宮崎総務課長は「電波が届かず、陸の孤島になっていて、いま必要なものが何かという情報も発信できない。救急患者を搬送するにも電話が通じないので時間がかかってしまう。クーラーが使えない中体調を崩す人もでていて、停電が長く続くと心配です」と話していました。