トンガ ポヒバ首相が死去 影響力拡大させる中国の動きに懸念

南太平洋の島国トンガで、国の民主化運動に取り組んだことで知られ、近年は巨額の支援を通じて太平洋の島しょ国の間で影響力を拡大させている中国の動きに懸念を示してきたアキリシ・ポヒバ首相が死去しました。
地元メディアなどによりますと、ポヒバ首相は、11日、肺炎の治療のため、ニュージーランド最大の都市オークランドにある病院に搬送されましたが、12日朝、死亡したということです。78歳でした。

トンガでは長年にわたって国王中心の強権的な政治体制が続く中、トンガ大学などで教べんをとっていたポヒバ氏は、1970年代後半から民主化運動の中心的な人物として、活動するようになりました。

ポヒバ氏は議員に当選したあとも民主化に取り組み、暴動を扇動したとして逮捕されたこともありましたが、その後、民主化が進み、2014年には初めて、民間出身の首相に就任しました。

また近年では、中国が、巨額の支援を通じて、太平洋の島しょ国の間で影響力を拡大させていることに懸念を表明してきました。

おととしには、中国人労働者が急増したトンガの状況について、「このままでは、中国に乗っ取られてしまう」と発言し、さらに、多額の債務が返済できずに中国の意向に逆らえなくなる「債務のわな」にも危機感を示してきました。