中国で「アフリカ豚コレラ」まん延 中国政府が支援策の方針

中国で「アフリカ豚コレラ」まん延 中国政府が支援策の方針
中国政府は感染力が極めて強いブタの伝染病「アフリカ豚コレラ」が全国的にまん延していることから、豚の飼育数は1年前と比べて30%以上減少したとして、養豚場の新設に補助金を出すなど支援策を講じる方針を示しました。
世界の豚の生産量の半分近くに当たる4億頭以上の豚を飼育していた中国では、去年8月以降、感染した豚はほぼすべて死ぬ「アフリカ豚コレラ」が全国的にまん延しています。

中国農業農村省の于康震次官は11日の会見で、ことし7月の豚の飼育数は去年の同じ時期に比べて32.2%減少したと明らかにしました。

そのうえで「豚の安定的な生産は物価の安定のほか経済や社会の安定を保つために重要な意義がある」と述べ、強い危機感を示し、養豚場の新設や規模の拡大に補助金を出すなど支援策を講じる方針を示しました。

豚の飼育数の大幅な減少によって、先月の豚肉の価格は去年の同じ時期より1.5倍近く上昇していて、中国経済が減速する中、国民の生活を圧迫しています。

中国政府としては、養豚農家への支援を通じて豚肉価格の高騰を防ぐ姿勢をアピールすることで、国民の不満を抑え込むねらいがあると見られます。