合意なき離脱影響「企業や国民の意識低く準備不十分」文書公開

合意なき離脱影響「企業や国民の意識低く準備不十分」文書公開
来月末にEU=ヨーロッパ連合からの離脱の期限が迫る中、イギリス政府は、合意のないまま離脱した場合の市民生活や経済への影響についてまとめた文書を公開しました。
イギリス政府は、合意なき離脱の場合の市民生活や経済への影響についてまとめた内部文書を公表するよう求める動議を議会が可決したことを受けて、11日、文書の内容を公開しました。

文書は、合意がないままEUから離脱した場合の最悪のシナリオについて先月2日の時点でまとめられていて、合意なき離脱に対する企業や国民の意識は低く準備も不十分だと指摘しています。

物流面では通関手続きのために大渋滞が発生し、フランスへの積み荷を運ぶトラックは、国境を越えるのに最大で2日半の遅れが生じるとしています。

また医薬品の供給が40%に落ち込み、半年間にわたって続くおそれがあるほか、生鮮食品の供給にも影響が出て価格が上昇するとしています。

さらに、人の移動の際には入管手続きが増えるため、鉄道の駅や空港、それに港が混雑するとしています。

合意なき離脱を担当するゴーブ担当相は「起こりそうな事象の予測ではなく、あくまでも最悪のシナリオにすぎない」と述べ、混乱をさけるための対策を続けていると説明しています。