MGC展望 混戦の女子 2人のスピードランナーに注目

MGC展望 混戦の女子 2人のスピードランナーに注目
東京オリンピックのマラソンの代表選考レースMGC(=マラソン グランド チャンピオンシップ)。大混戦が予想される女子で、NHKのナビゲーター増田明美さんが本命と見るのが、鈴木亜由子選手と松田瑞生選手の2人のスピードランナーです。

トラックのライバル

27歳の鈴木選手と24歳の松田選手は、ここ4年、トラックの女王の座をかけ日本選手権の1万メートルで優勝を争ってきたライバルです。2人に限っての対戦成績は2勝2敗。

鈴木選手は2016年に優勝したあと、2017年からことしまで3年連続で2位、松田選手は2017年から連覇しています。
今回のMGCでは、日本のトラック種目を代表してきた2人がマラソンで初対決します。

リオの雪辱誓う鈴木亜由子

鈴木選手は、東京オリンピックで4年越しの雪辱を誓っています。
前回のリオデジャネイロ大会で、トラック種目の代表に選ばれましたが、気持ちが先走り、直前のオーバーワークでまさかの疲労骨折。夢の舞台で力を出しきれずに、悔し涙を流しました。

鈴木選手は「ああいう思いはしたくないなと思いますし、リオでのあの悔しい思いをリベンジしたい」と雪辱を誓っています。
去年マラソンに転向してから、鈴木選手は自分の体との対話を重視するようになりました。
7月の北海道での合宿では足のマッサージを受けながら「日々後悔しないように、やることをやるだけです」と話してくれました。

鈴木選手はことし4月に亡くなった名指導者、小出義雄監督が「メダルを獲得できる」と認めた逸材です。自分の限界と向き合いながら、スタートラインに立とうとしています。
鈴木選手は「自分の走りがしっかりできて、ゴールできたら、きっと本当に、東京オリンピックにつながるんだなって思うので、そういうレースができたらしたいです」と意気込みを話しています。

“腹筋女王” 松田瑞生

松田選手は大阪生まれ、大阪育ちで底抜けに明るいキャラクターです。代名詞は腹筋。見事なシックスパックで陸上界では「腹筋女王」と呼ばれています。
毎日10種類ほどの腹筋トレーニングを合わせて1500回行い、腹筋へのこだわりについては「どれくらい腹筋ができあがったらどれくらい走れるか、わかってしまう」と話すほど。鍛え上げた腹筋が最大の持ち味のスパートにつながっています。フォームが安定し、最後まで力強い走りを持続できるのです。
MGCの直前まで行った標高2000メートル以上のアメリカでの高地トレーニングでは、40キロ走など過酷な練習をこなし「スパート力」に磨きをかけてきました。
松田選手は「自分の目標であり夢である東京オリンピックに向けて弾みになるような強気なレースをしたい。MGCで必ず優勝して切符をつかみたいと思っています」と抱負を話しました。

トップで来年の東京五輪へ

NHKのナビゲーターを務める増田明美さんは、スピードに絶対的な自信があり、後半に強い2人の選手を軸にレースが展開すると見ています。

MGCでは上位2人が自動的に代表に選ばれます。ライバルの2人が順当に切符をつかむのか、それとも伏兵が現れるのか。一発勝負のMGCからは目が離せません。