震災復興に尽力 福島県大熊町 渡辺町長が引退表明

震災復興に尽力 福島県大熊町 渡辺町長が引退表明
福島第一原発が立地する大熊町で、震災と原発事故のあとの対応や復興に向けたかじ取りをしてきた渡辺利綱町長が、ことし11月までの今の任期かぎりで引退することを表明しました。
福島県大熊町の渡辺町長は、11日開かれた町議会で、議員からの質問に答え、「体力が衰えるにつれて気力も衰えてきたと感じ、若い人に道を譲りたいという気持ちが強くなってきた」などと述べ、ことし11月までの今の任期かぎりで引退することを表明しました。

渡辺町長は、大熊町出身の72歳。

町議会議員を経て、平成19年の町長選挙で初当選し、現在3期目です。

渡辺町長は、1期目の任期中に発生した震災と原発事故では、役場機能を含め、内陸部の会津若松市への集団移転を決めるなど対応に尽力しました。

また町の比較的放射線量の低い地域に新しい町役場を建設することを決めて、周辺の一部の地域で避難指示解除につなげるなど復興に向けたかじ取りをしてきました。

町の災害公営住宅に住む60代の女性は「もう1期務めてほしいという思いもありましたが、震災以降大変だったと思うので、お疲れさまでしたとねぎらいたいです」と話していました。

大熊町の町長選挙は、10月30日に告示され、11月10日に投開票が行われます。